企業教育研究会が展開するDX探究授業の全貌
2022年5月より、NPO法人企業教育研究会は全国の高等学校に向けて出張授業を展開しており、特にデジタルトランスフォーメーション(DX)をテーマにした探究学習に力を入れています。このプログラムはコロナ後の社会におけるデジタル化の急速な進展を受けており、特に「探究」というキーワードが重要視されています。そこで、生徒たちがテクノロジーを活用して社会の課題を解決する方法を学ぶ機会が提供されています。
探究学習は、高校生に対して情報を収集し、分析し、解決策をまとめる一連の活動を通じて実施されます。本プログラムは、Salesforceの支援を受けて開発され、授業は社会科や情報科、総合的な探究の時間で実施されることが特徴です。生徒たちは「トレイルブレイザー」として課題解決に取り組み、デジタル技術の活用を通じて社会変革を意識しながら学びます。
授業内容の詳細
この授業の目的は、DXの概念を実社会の具体的な事例を通じて理解し、身近な社会の課題に対してデジタルによる改善策を考えることです。授業は45分ずつ4コマに分けて行われ、参加者は企業教育研究会の職員やSalesforceのボランティアから直接指導を受けることができます。授業の流れとしては、まず会社や講師の紹介を行い、続いてボランティア部門の活動改善に関するワークショップに取り組む形となります。具体的なDXの事例を学んだ後は、地域のイベントを改革するプロジェクトにもチャレンジします。
授業スケジュール
- - 日時: 2022年5月31日(火)および6月7日(火)
- - 場所: 自由が丘学園高等学校(東京都目黒区)
- - 授業者: NPO法人企業教育研究会の職員とSalesforce社員ボランティア
企業教育研究会の背景
企業教育研究会は千葉大学が設立したNPO法人で、教育と企業が連携し教育プログラムの開発を行っています。この団体は2003年から活動を開始し、「誰もが教育に貢献する社会」を目指して企業のリソースを活用した新しい授業の設計に努めています。特に、企業の支援を受けた授業づくりを専門に行い、各学校との連携を深めることを目指しています。
本プログラムにおいては、DXの理解を深めることで、次世代のDX人材の育成に寄与することを目的としています。学習指導要領の改訂に伴い、「探究」の重要性が高まる中で、企業教育研究会の取り組みは生徒たちにとって貴重な経験であり、社会への理解を深める絶好の機会となっているのです。
この機会を通じて、多くの高校生が社会問題に取り組み、解決策を見出す力を身につけることを期待しています。