双葉駅前にオープンした地域活動拠点FUTAHOME
2024年2月20日、福島県双葉町に新たな地域活動拠点FUTAHOME(ふたほめ)が開設され、オープニングセレモニーと内覧会が行われます。この拠点は、コトラボ合同会社、東北大学、福島大学、そしてUR都市機構の4者が協力して、地域コミュニティの活性化や交流の場を提供することを目指しています。
地域活動の背景
双葉町は、東日本大震災と原子力災害の影響で全町避難が続いた地域であり、避難指示が解除されたのは令和4年8月のこと。しかし、今もなお町内に居住する人々は震災前の人口の約2%に留まっている状況です。これに対し、UR都市機構は復興まちづくり支援として、地域の課題解決に向けて取り組んできました。特に「双葉町の復興まちづくり推進に関する連携協力協定書」を締結し、地域活動の担い手不足やコミュニティの希薄化に対処するプロジェクトを進めています。
その一環として、コトラボ合同会社と協力し、「ちいさな一歩プロジェクト」を立ち上げ、地域の賑わい創出や交流を試みてきました。これまでの挑戦が実を結び、地域活動拠点FUTAHOMEの設立に繋がったのです。
FUTAHOMEの特徴
新たにオープンするFUTAHOMEでは、カフェやチャレンジスペースといった多様な機能が提供され、地域住民や観光客が気軽に訪れることができる場所として位置づけられています。また、コワーキングスペースも併設されており、ビジネスに興味がある人たちをサポートする環境が整っています。
東北大学と福島大学もこのプロジェクトに関与しており、各大学の研究者と学生が常駐する現地研究スペースを設立します。このスペースでは、福島浜通り地域における復興と再生に向けた研究が行われます。
開催イベント情報
FUTAHOMEのオープニングセレモニーは、令和7年2月20日11:00から開催されます。内覧会は12:00から13:00、そして同日の17:00から20:00には「ちいさな一歩プロジェクト」の10歩目が実施されます。これらのイベントは関係者のみが出席する予定ですが、取材希望者は事前に連絡が必要です。
福島の未来に向けた期待
この活動を通じて、双葉町は地域の活性化と人々の交流を促進し、復興に向けた新たなステップを踏み出します。地域住民や訪れる人々が集い、交流し、共に次の一歩を考える場となることを目指しているFUTAHOMEの存在は大きな意味を持つでしょう。今後も福島の復興に向けたプロジェクトの進行が期待されています。