三晃金属工業と日鉄物産が連携強化、改修工事の新たな課題に挑む

三晃金属工業と日鉄物産、改修工事の課題を解決する新たな取り組み

三晃金属工業株式会社（以下、三晃金属工業）と日鉄物産株式会社（以下、日鉄物産）は、建物の改修工事に関する課題解決を目的とした新しい取り組みを強化しています。この連携は、両社が持つ技術とサービスを統合し、より迅速で安全な改修工事を実現するためのものです。

改修工事の重要性と課題

近年、建物の老朽化が進む中で、改修・補修工事の需要は増加する一方です。特に屋根や外壁の老朽化が問題視されており、その対応に苦慮する施工業者も多いです。それに伴い、屋根の調査や診断からアフターサポートまでを一貫して提供する三晃金属工業の「みまもりプログラム」が注目を集めています。しかし、現場作業の際には担当者の安全が脅かされるリスクや、目視による調査の手間が課題でした。

日鉄物産の革新技術

そんな中、日鉄物産が展開する「Dommit（ドミット）」は、屋根や外壁の改修工事に特化したプラットフォームです。このソフトウェアは、施工に必要な資材の選定と見積もりをドローンで撮影した画像をもとに行うことができ、業務を一元化することで効率化を図ります。また、高齢化が進んでいる施工業者に対しても、技能者不足を補う助けとなる新たなデジタルツールとして期待されています。

両社の相乗効果

三晃金属工業と日鉄物産は、最近の改修工事におけるニーズの合致を受け、これらのサービスを連携させることになりました。具体的には、「みまもりプログラム」に「Dommit（ドミット）」を活用することで、現場での安全性をさらに強化し、見積もりや調査業務の効率化を目指します。これにより、両社はともに、見積件数と受注件数の増加を図るとしています。

安全性確認の重要性

加えて、2023年3月に国土交通省が発表した「国住指第596号」の通知に伴い、構造耐力の確認が必要な状況も浮かび上がっています。日鉄物産が提供する「構造確認サービス」を「みまもりプログラム」に組み込むことで、改修工事の安全性を確保する体制が整います。このように、両社はそれぞれの強みを活かしながら、より安全で効率的な改修工事を実施するための基盤を構築しています。