冬キャンプを盛り上げる新プロジェクト
長野県において、「Nagano Fuyu Camp LABO.」という冬キャンプ市場を研究するプロジェクトが発足しました。最近のアウトドア人気の高まりに伴い、冬季にもキャンプを楽しむ人々が増加しています。しかし、長野県では夏季のキャンプ場には賑わいがありますが、冬期には多くのキャンプ場が休業している現状があります。この新しい取り組みは、冬のキャンプを楽しむことができる環境を整え、促進していくことを目指しています。
設立の背景と目的
長野県は日本全国でキャンプ場の数が2番目に多い地域ですが、冬季にはそのほとんどが閉鎖されているため、大きなチャンスを逃している可能性があります。暖冬や雪不足が影響して、スキー場も集客に苦労している中、雪に依存しない新たな観光資源を創出する必要があります。
「Nagano Fuyu Camp LABO.」の主な目的は以下の通りです:
- - 冬期営業に関する課題を洗い出し、それを解決する方法を探る
- - 冬キャンプの楽しみ方や安全性を広め、キャンプ人口を増加させる
- - 冬キャンプの聖地として長野県の地位を確立する
プロジェクトの構成メンバー
このプロジェクトには、以下の団体や機関が参加しています:
- - 一般社団法人長野県観光機構
- - 公益財団法人ながの観光コンベンションビューロー
- - 一般社団法人信州千曲観光局
- - 一般社団法人信州しなの町観光協会
- - 一般社団法人白馬村観光局
- - アルプスの里みなこい観光局
- - 一般社団法人南信州まつかわ観光まちづくりセンター
- - 阿智☆昼神観光局
活動内容
このプロジェクトの活動内容は多岐にわたります。具体的には、冬キャンプの市場調査や県内のキャンプ場営業実態の調査が行われます。また、冬キャンプを実践するフィールドワークや、有識者を招いての課題解決のための検討会も実施されます。さらに、長野県の公式観光サイトやSNSを通じた広報活動も行い、冬キャンプの魅力を広める予定です。
冬キャンプ需要調査2020の結果
このプロジェクトの一環として、2020年に実施された「冬キャンプ需要調査」の結果が発表されました。調査はインターネットを通じて行われ、699名の有効回答を得ることができました。主な結果は以下の通りです:
- - 冬キャンプの実施率は6.4%で、特に12月から3月の間にキャンプを行った人はこの割合となります
- - 冬キャンプに行きたいと考える人は6.9%で、約586,500人の推計が立てられます
- - 冬キャンプの魅力は「きれいな星空」であるとの意見が多く寄せられています
- - 特に注目されるのは、冬キャンプの際に重視されるギアとして「暖房」が挙げられています
- - 人気料理としては、定番の「肉料理」や冬にぴったりの「なべ」や「シチュー」などが選ばれました
このような取組みを通じて、長野県は冬季でもキャンプを楽しめる地域としてのポジションを強化し、アウトドア愛好者に新たな体験を提供していくことを目指しています。今後、キャンプ場の冬期営業が進むことにより、さらなる冬の観光資源としての成長が期待されます。