世界的な指揮者リッカルド・ムーティ氏が主宰する「イタリア・オペラ・アカデミー」が、2024年9月に東京で開催されることが発表された。
2015年にイタリアのラヴェンナでスタートしたこのアカデミーは、若手音楽家にイタリア・オペラの真髄を伝えることを目的としている。ムーティ氏は、自身が長年培ってきた経験と知識を惜しみなく伝え、オペラ上演までの複雑な過程を深く理解させ、次世代の音楽家を育成する。
今回のテーマは、ヴェルディのオペラ『アッティラ』。アカデミー期間中は、ムーティ氏による作品解説やリハーサル、そして、若手音楽家による『アッティラ』公演、ムーティ氏指揮による『アッティラ』公演など、充実したプログラムが予定されている。
管弦楽は、本アカデミーのために特別に編成される「東京春祭オーケストラ」が担当する。日本の若手奏者たちが、ムーティ氏の指導のもと、世界最高峰の演奏を目指す。
指揮受講生は、2024年6月28日から7月20日までの期間、応募を受け付けており、世界中から選りすぐられた才能が集結する。また、アカデミーの全過程を聴講できる「アカデミー聴講生」の募集も開始されている。
ムーティ氏は、アカデミー設立の際に、「私の先生方から教えていただいたことや、世界中で指揮をした偉大なオーケストラ、歌手、演奏家との共演を通して得た経験を、若い世代に伝えたい」と語っていた。
今回のアカデミーは、若手音楽家にとって貴重な学びの機会となるだけでなく、聴講生にとっても、世界最高峰の音楽に触れることができる貴重な機会と言えるだろう。ぜひ、この機会に、イタリア・オペラの魅力を体感してみてはいかがだろうか。