東港金属、千葉工場に最新ASR処理ラインを導入しリサイクル拡大へ

東港金属、千葉工場に最新ASR処理ラインを導入



千葉県富津市にある東港金属株式会社は、環境への配慮を強化し、リサイクル技術の向上を目指して新たなASR(自動車シュレッダー残渣)処理ラインを導入しました。この取り組みにより、受け入れる品目の幅が広がり、最新設備によってプラスチックの選別プロセスがさらに高度化されます。

これまでのリサイクル活動


東港金属は2009年に中間処理業の許可を取得し、1000馬力を誇る大型シュレッダーを活用して金属リサイクルを推進してきました。その後、2020年には微細金属選別ラインを設け、シュレッダーダストからより精密な金属の選別が可能となりました。2024年8月には、さらに進んでRPFラインが稼働を開始し、シュレッダーダストが燃料として再利用されるようになります。

ASR処理ラインの特徴


新しく追加されたASR処理ラインは、東港金属の千葉工場に設置され、処理能力は時速1トンを誇ります。今回導入された光学選別機「ブラックアイ」は、グループ企業の株式会社サナースから提供されたもので、世界初の黒色プラスチックの認識選別システムを搭載しています。この装置は、国内ではまだ導入事例が少ない先進的なもので、特に黒色プラスチックに焦点を当てた選別が行えるのが特徴です。

ブラックアイの機能


「ブラックアイ」はSTEINERT社製の高度な光学選別機であり、黒色プラスチックだけでなく、他の色のプラスチックも選別可能です。具体的には、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)などの幅広いプラスチックの選別と、PVCの除去まで対応しています。また、ラバーリムーバーを用いることで、混合プラスチックの中からゴムや木屑を効率よく分離することができます。

環境への貢献


東港金属の取り組みは、金属やプラスチック資源を有効に活用することで、廃棄物の減少に寄与すると期待されます。新しいASR処理ラインは、リサイクル業界においてさらなる技術革新をもたらすものであり、持続可能な社会への一歩を確実に進めています。

企業情報


東港金属株式会社


  • - 所在地: 東京都大田区京浜島2-20-4
  • - 設立: 1947年12月
  • - 資本金: 1億円
  • - 事業内容: 金属スクラップの業務、プラスチックリサイクル、産業廃棄物の処理計画

株式会社サナース


  • - 所在地: 神奈川県横浜市港北区新羽町178
  • - 設立: 2010年3月
  • - 資本金: 1,000万円
  • - 事業内容: 産業廃棄物処理機器の輸入販売

これらの新技術がもたらす影響は、リサイクルの未来を明るく示すものであり、我々はさらなる発展を見守り続けるでしょう。

会社情報

会社名
サイクラーズ株式会社
住所
東京都大田区京浜島2丁目20番4号
電話番号
03-6412-9009

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