第二回 顧みられない熱帯病コンテストの報告
2025年1月11日、東京都港区で開催された「第二回 顧みられない熱帯病(NTDs)コンテスト」の最終選考会において、受賞作品が決定しました。このコンテストは、16億人以上の人々が影響を受けている顧みられない熱帯病に対する認知度の拡大や政策提言を目的として、一般社団法人NTDs Youthの会によって実施されました。参加対象は中学生から大学院生までで、個人または最大4名のチームでの応募が可能でした。
コンテストの概要
投稿作品は「A部門:分かりやすく伝える部門」と「B部門:日本ができることを考える部門」の2つに分かれ、A部門は4248名が参加し、B部門には23名が応募しました。参加者の中では、高校生が最も多く、約6割はこのコンテストを通じて初めてNTDsに触れたという結果が報告されました。
SNS審査の結果
A部門の最終選考では、SNSを通じて作品の広がりを評価する審査が行われ、6つの作品が注目を集め、総再生数は7,346回、リーチしたアカウント数は2,470に達しました。これにより、多くの人々にNTDsについて知ってもらう機会が提供されました。
最終選考会の実施
最終選考会は、2025年1月11日、東京都内の会議室で行われ、多様な立場の専門家保証が参加しました。審査を経て、受賞作が発表され、A部門の最優秀賞を受賞したのは「日本を安定陸塊にする会」でした。作品名は「NTDs -君は「常識」か?」です。また、B部門の最優秀賞は「鳥取大学熱帯医学研究会」に決まり、作品名は「故郷からの学びを胸に:日本住血吸虫症撲滅の教訓とフィリピンでの挑戦」となりました。
表彰式と参加者の声
世界NTDの日に合わせてオンラインで行われた表彰式では、受賞者に賞状が授与されました。参加者の中からは「他の学生の行動力に刺激を受け、自身も社会課題に取り組む意欲が高まった」との感想や、「コンテストを通じて自分の発信について考えるようになった」といった意見が寄せられました。
受賞者と賞
今回は、A部門とB部門における最優秀賞チームには、それぞれ賞金10万円が授与され、U-18特別賞や日本製薬工業協会賞などが他のチームにも贈られました。
- - A部門最優秀賞: チーム名「日本を安定陸塊にする会」、作品「NTDs -君は「常識」か?」
- - B部門最優秀賞: チーム名「鳥取大学熱帯医学研究会」、作品「故郷からの学びを胸に:日本住血吸虫症撲滅の教訓とフィリピンでの挑戦」
このように、今年のコンテストも多くの若者たちにインスピレーションを与える、創造力あふれる場となりました。今後、NTDs Youthの会は、より広範な取り組みを通じて、NTD対策の重要性を伝え、自分事として関わる人々を増やすことを目指します。多くの若者が社会課題について考え、行動するきっかけに、このコンテストがなれば幸いです。