デジタルと人流データ分析を活用した地域振興プラットフォームの始動

DNPの新たな地域振興プラットフォーム

大日本印刷株式会社（DNP）は、地域情報の発信を支援する新しいサービスを開始します。その名も「プレイストゥビー」（Place2B）。このプラットフォームは、SNSを通じて地域の魅力をリアルタイムで発信する機能を備えていますが、さらに人流データ分析を加えることで、より効果的な情報提供が可能になります。2023年12月からのサービス展開が期待されています。

SNSと人流データの融合

Place2Bは、SNSとの連携を通じて多様な地域情報を提供しますが、今回は特に人流データ分析を取り入れました。これは、Azira社のオフライン行動データを活用して、地域の事業者や観光地がデジタルトランスフォーメーションを進められるようサポートするものです。このサービスは、沖縄県国頭村における観光DX推進事業にも採用され、持続的な地域振興に寄与することを目指しています。

変化する旅行者の行動

近年、旅行者の情報取得の手段は大きく変化しており、SNSなどのプラットフォームを通じてリアルタイムで情報収集を行うことが当たり前になっています。この変化に対してDNPは、旅行者の行動データを分析し、知名度の低い観光スポットの認知度を向上させたり、周遊情報を提供したりするOMO（Online Merges with Offline）型のマーケティングが求められていると認識しました。これにより、旅行者に最適な情報をリアルタイムで届けられるパッケージサービスが実現されます。

デジタルマップが提供する価値

Place2Bは、地図を使った視覚的なユーザーインターフェースが特徴です。利用者は、観光エリアの運営者や店舗、施設が発信するSNS情報を地図上で確認でき、リアルタイムで地域の魅力が伝わります。このサービスにより、旅行者は自分の位置情報に基づく情報を受け取りながら、魅力的な場所へと足を運ぶことができます。

データに基づいたマーケティング

Aziraが提供するサービスは、国内約5000万台のスマートフォンから収集された位置情報を匿名で分析し、対象となる旅行者の行動を可視化します。人流ビッグデータを基に、観光の出発地点や滞在地での行動傾向を把握し、旅行者に最適な情報を提供することが可能になります。

PDCAサイクルで地域活性化を

顔なじみの情報提供にとどまらず、分析結果を基に広告を配信する機能も備えています。地域のキャンペーンや混雑状況を地図上で発信することで、地域に密着した情報提供が可能です。このように、PDCAサイクルを迅速に繰り返し行うことで、持続的な地域活性化を目指します。

まとめ

DNPの新サービスは、SNSや人流データ解析を活かすことで地域の魅力を最大限に引き出し、観光客を魅了する仕組みを提供することを目指しています。今後、地方自治体や観光協会との連携を強め、人流データによる効果的なプロモーションを展開する計画です。これにより、地域振興が進むことでしょう。

本サービスの詳細については、DNPの公式サイトをご覧ください。今後の展開に目が離せません！