サーキュラー建材の評価基準
2025-07-24 14:31:00

建築業界におけるサーキュラー建材評価基準の策定と実証運用の開始について

建築業界に革命をもたらすサーキュラー建材の評価基準



はじめに


竹中工務店とDesignFuture Japanが共同で取り組む「サーキュラー建材」が、建築業界に大きな変革をもたらそうとしています。2023年夏、両社はサーキュラー建材の共通評価基準を策定し、2025年から実証運用を始めると発表しました。この取り組みは、持続可能な建材選定を後押しし、環境への配慮を強化するものです。

サーキュラー建材とは?


サーキュラー建材は、廃棄後も再利用可能な資源としての特性を持つ建材を指します。株式会社竹中工務店の社長、佐々木正人氏は、この概念を「環境に優しい建材選定の基盤を築く」と位置づけています。DesignFuture Japanが運営する「Material Bank Japan」では、建材に関する情報を整理し、利用者が迅速に適切な素材を選べる仕組みを整えています。これにより、効率的に建材の選定が行える環境が提供される予定です。

共通評価基準の策定背景


2050年のカーボンニュートラルに向け、建築業界では環境配慮が重要視されています。しかし、建材の再利用性や循環性に関する統一基準が欠如していることが問題となっています。そこで、竹中工務店とDesignFuture Japanが共同でコンセプトを立ち上げることになりました。

具体的な評価指標の導入


新たに制定された評価基準では、サーキュラーインフロー率とサーキュラーアウトフロー率という二つの指標を元に、建材の循環性が評価されます。これにより、リサイクル及びアップサイクルの質が重視され、選定基準が一層精緻化されます。

実用化への道のり


2025年12月から、竹中工務店の設計者による試験利用が開始され、その後の参加者を広げていく計画です。このプロジェクトは2027年までに全会員へ展開される予定であり、業界全体のサーキュラーエコノミーの推進に寄与することが期待されています。

まとめ


このような取り組みを通じて、建材選定プロセスの透明性が高まり、持続可能な建築デザインの実現に寄与するでしょう。建築業界の皆様にとって、従来の枠組みを超えた新しい選択肢が提供されることで、さらなる発展が期待されます。此方の「Material Bank Japan」の利用者にとっても、便利さが増すことになります。今後の活動にぜひご注目ください。


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会社情報

会社名
DesignFuture Japan株式会社
住所
東京都港区南青山7-1-5&CALM 南青山 403
電話番号

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