根羽村のSDGs挑戦
2021-03-11 10:00:04
根羽村のSDGsポータルサイトオープン、森林保全へ向けた新たな挑戦
根羽村のSDGsポータルサイトオープン
長野県の根羽村が、サステナブルな森林管理の取り組みをまとめたSDGsポータルサイト「NEVER FOREST 根羽村」を2021年3月11日にオープンしました。このサイトは、「源流の水を守る、根羽村の森を活かした取り組み」をテーマにしています。根羽村は、村民全員が森林組合の組合員であり、地域の森林資源をどう活用するかが最大の課題と位置付けています。
日本の森林と地域の現状
日本は広大な森林を誇る国ですが、林業の衰退により木材の78%を海外からの輸入に頼っています。そのため、国内の植林地が荒廃し、森林の公益的な機能が低下するなど深刻な問題が生じています。この問題は特に、過疎化と高齢化が進む山村において顕著です。根羽村も例外ではなく、森林面積が村の9割を占める一方で、持続可能な森林経営が急務となっています。
根羽村の挑戦
根羽村は、人口180万人が暮らす矢作川流域を水源としており、その保全に取り組んでいます。特に、持続可能な森林管理のため、Forest Management(FM)認証を取得する協議会が設立されました。これにより、違法伐採の防止や保護林の管理が可能になります。
水源の保全にこだわる背景には、村の森が矢作川流域の水の質を確保するとともに、工業用水としても利用される要素があります。村は持続可能な地域社会の実現を目指し、森林と水を守る取り組みを強化しています。
持続可能な取り組みの実施例
1. 木の布プロジェクト
2020年度にスタートしたこのプロジェクトでは、根羽村が杉材を利用して「木の布」の製造に挑戦。大阪の企業と連携し、木材をタオルやマスクに加工することで、新たなビジネスモデルを確立しました。
2. 山地酪農との連携
根羽村では、牛が自然な環境で育つ山地酪農を推進しています。これは中山間地域の草地や荒廃した土地の管理にも寄与し、持続可能な酪農のモデルとなっています。
3. エコツーリズムプログラム
村の木材を用いた木育や環境教育を行い、地域の住民や子どもたちに持続可能な生活や自然環境の大切さを教えています。
4. 空き家の活用
古民家を改装し、村の中心に一棟貸しの宿を設けることで、村外からの訪問者に村暮らしを体験できる場を提供しています。
根羽村のSDGsポータルサイトでは、これらの取り組みに関する進捗情報を随時発信していく予定です。また、企業版ふるさと納税制度を通じ、小規模な町村が持続可能な未来を築くための支援も受け付けています。地域資源を活かした新たな挑戦がどのように根羽村を変えていくのか、目が離せません。
会社情報
- 会社名
-
根羽村役場
- 住所
- 長野県下伊那郡根羽村2131
- 電話番号
-