商用MQTTブローカー「Akane」誕生!
IoT(モノのインターネット)やM2M(Machine to Machine)技術の発展に伴い、デバイス間の通信の重要性が増しています。その中で、必要とされるのが軽量で効率的なメッセージングプロトコルです。新たに登場した商用MQTTブローカー「Akane」は、その期待に応えるべく開発されました。本記事では「Akane」の特長とその目的について詳しく見ていきます。
1. MQTTとは?
MQTTは、センサーやデバイスといった多様な機器を、多対多で結ぶために設計された軽量なメッセージングプロトコルです。特に、低帯域幅や信頼性の低いネットワーク環境において、必要とされる通信手段として広く使用されています。その最大の特長は、わずか2バイトという小さなプロトコルヘッダーであり、バッテリーの消費を抑えながら通信を行えることです。その結果、モバイルデバイスに最適な選択肢となっています。
MQTTを利用する場合、メッセージの送信側と受信側の間には、メッセージを仲介する「MQTTブローカー」が必要です。このブローカーはメッセージの管理と配信を担い、さまざまなデバイス間の円滑な通信を実現します。
2.「Akane」の特長と機能
「Akane」は株式会社時雨堂によって一から開発された商用MQTTブローカーです。このソフトウェアはMQTTのバージョン3.1.1に準拠しており、1ノードあたり10万の同時接続をサポートします。これは、M2MやIoTシステムのビジネス運用に求められる強力な性能を提供します。
さらに、「Akane」はクラスター構成が可能で、サーバーのダウン時にも迅速な復旧を実現します。過去に運用された商用サービス「sango」の実績に基づき、時雨堂は製品導入前のコンサルティングやカスタマイズに加え、導入後の保守サポートも提供し、事業者を全面的に支援しています。
3. ユーザーへのサポート
時雨堂が提供する「Akane」には、導入前から導入後までにわたるトータルサポートがあります。このサポートにより、企業は自社のM2M/IoTシステムを安心して構築・運用することができます。特に、カスタマイズ製品が提供されるため、特別なニーズを持つ事業者にも柔軟に対応可能です。
4. 料金について
「Akane」の本番環境用ライセンス料金は、年間で600,000円(税抜き)から利用可能です。詳細情報は公式製品サイトにて確認できます。
公式サイト:
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5. まとめ
MQTTプロトコルの需要が高まる中、商用MQTTブローカー「Akane」は、M2MやIoTにおける新たな通信手段として注目を集めています。軽量で効率的なメッセージングを実現し、事業者のビジネスニーズに応えるために開発された「Akane」は、今後のIoTシステム構築に欠かせない存在となるでしょう。
その信頼性と性能は、多くの企業にとって貴重なパートナーとなることでしょう。