下田海中水族館での廃漁網回収プロジェクト
11月3日、静岡県下田市の下田海中水族館にて、リファインバース株式会社が主催する「廃漁網の回収とリサイクルプロジェクト」が開催されました。この取り組みは4回目となり、14名の参加者が協力し、廃漁網の選別作業を行いました。
海洋プラスチック問題への取り組み
海洋プラスチック廃棄物、特に廃漁網の海への投棄は、環境に深刻な影響を与えている問題です。リファインバースは2019年から、廃漁網のリサイクル事業に着手し、自社工場で高品質なリサイクルナイロンペレット「REAMIDEⓇ」を生産しています。このペレットは、再生された後、建材やアパレル製品など、様々な用途に使用されているのです。
プロジェクト詳細
今回のイベントでは、伊豆下田エリアで使用されていたテグス(漁網)の選別作業が行われました。参加者は、針などの金属類を慎重に取り除きながら実際に漁網に触れる体験をしました。「網に触れる機会が少ないので面白かった」という声もあり、参加者は熱心に取り組んでいました。
連休の最終日ということもあり、14名という少人数ながらも、協力者の励ましのもと、2袋分の網を見事に選別することができました。参加者には、選別した網の重量に応じて、下田海中水族館の人気のカワウソ給餌体験用のエサ引換券や、漁網から再生した「テープのり」のノベルティが贈られました。
環境を楽しく学ぶ
このプロジェクトは参加者が環境保護の重要性を楽しく学べる機会を提供しており、多くの方々に好評を博しました。環境保全活動がより身近に感じられるイベントとして、実施を重ねていくことが期待されています。
未来への取り組み
リファインバースは、今後も循環型社会の実現に向けた様々な事業を進めていきます。特に、廃棄物の再生・リサイクルに取り組むことで、サステナブルな未来の実現に向けて、さらなる研究と開発を続ける姿勢です。2023年からは鳥の羽根を原料にした新しいバイオ素材「ReFEZER」の開発にも着手するなど、事業の拡大が期待されています。
まとめ
このような取り組みは、廃漁網のリサイクルを通じて、環境保全に貢献するばかりでなく、地域社会の意識を高める重要なイベントとなっています。今後もこのプロジェクトが続けられることを願っています。