コープこうべがビッグデータ活用で新たなサービス展開を開始
生活協同組合コープこうべが、トランザクション・メディア・ネットワークス(TMN)の「Xinfony DataHub」サービスを利用し、ビッグデータの活用を本格的に開始しました。これにより、購買情報や組合員情報を統合・分析し、データドリブンな業務運営が促進されることが期待されています。
データ利用の概要
コープこうべは、兵庫県神戸市に本拠を置く大規模な生活協同組合で、店舗運営や宅配サービスを展開しています。この度、TMNと三菱食品との協力により、データを一元化し、システム化することで、業務に必要なインサイトを得る環境が整いました。これまで分散されていたデータが一つのプラットフォームに集約され、より戦略的な意思決定が可能になります。
1. 内部利用のダッシュボード
内部向けには、宅配や店舗、さらには共済サービスに関する利用状況を可視化するダッシュボードが導入されました。これにより、各事業部門はリアルタイムで情報を参照し、営業や管理業務を効率化することができます。部門を超えた情報の共有が進むことで、組織全体の連携がより強化されると考えられています。
2. 三菱食品へのデータ連携
外部利用面では、コープこうべから提供されたデータの一部を三菱食品が活用することになります。このデータは、商品開発やプロモーション活動に役立てられる見込みです。三菱食品のマーケティング戦略におけるデータ活用が進むことで、さらに魅力的なサービス提供が期待されます。
未来への展望
今後、TMNは流通業界でのデータの有効活用をさらに推進し、情報プロセシング事業も展開していく方針です。Xinfony DataHubの機能拡張を行い、業界の変化に迅速に対応することで、消費者がより良い購買環境を享受できるような施策を進めていくことになります。
TMNについて
TMNは、電子決済サービスを中心に、情報プロセシング事業を展開しています。2008年に設立され、特にクラウド型電子決済の分野での先駆者として知られています。110万台以上の決済端末が同社のゲートウェイに接続され、多くの業態で利用されています。電子決済だけでなく、データの利活用を通じて流通業者のビジネスモデルの革新に貢献することを目指しています。
以上の取り組みにより、コープこうべとTMN、三菱食品の連携は、データを駆使した新たなビジネスモデルの確立へとつながるでしょう。今後の展開に目が離せません。