地域をつなぐプロジェクト、PFUブルーキャッツ石川かほくが受賞したワインの魅力とは
2025年3月6日、東京で開催された「スポーツ庁スポーツオープンイノベーション推進事業(SOIP) 2024 DEMODAY」において、PFUブルーキャッツ石川かほくが『令和6年能登半島地震復興支援「地域を“つなぐ”ワイン」』をテーマにしたピッチ発表で「審査員特別賞」を受賞しました。この受賞を受けて、今回は同チームの取り組みに注目し、その魅力や背景を探ります。
PFUブルーキャッツ石川かほくの使命
PFUブルーキャッツ石川かほくの代表、蓮池学氏は、地域に根ざしたプロスポーツチームとしてのビジョンを持っています。彼は「より一層地域に愛される地域密着のプロバレーボールチームを目指す」と述べており、地元産の特産物を活用した様々なプロジェクトへ取り組んでいます。特に『KAHOKU BLUE』というスパークリングワインの製造は、石川県かほく市やJA石川かほく、高松ぶどう生産組合など多くの地域団体との協力によって成り立っています。
地域資源を活かした『KAHOKU BLUE』
『KAHOKU BLUE』は、かほく市の特産「高松ぶどう」を原料とするスパークリングワインであり、食材のアップサイクルにも貢献しています。原料として使用されるぶどうは、これまで摘房(間引き)作業で廃棄されていたものを活用しています。これにより、若い農業者が増え、地域の農業の未来が明るくなることが期待されています。
また、このワインは、100年以上の歴史を持つ「高松ぶどう」の誇りを詰め込んだ特別な一品です。ラベルや箱のデザインは、日本を代表するアートディレクターである秋山具義氏によって手がけられており、見た目でも楽しむことができる商品となっています。
地域とのつながりを強くするプロジェクト
このプロジェクトについて、JA石川かほくの櫻井和幸氏は「共に参画したことにより、既存農業の殻を破ったと感じている」とコメントしています。地域の唯一のプロスポーツチームであるPFUブルーキャッツ石川かほくとの連携は、地域の活性化に貢献する重要な要素として位置づけられています。
さらに、このワインの収益の一部は令和6年能登半島地震復興支援に寄付されるとのことで、地域に寄り添う取り組みとしても高く評価されています。
未来への展望
今後、PFUブルーキャッツ石川かほくは地域や他産業との連携を深めていく考えです。スポーツ庁が推進するオープンイノベーションの枠組み内でさらなる事業成長を目指し、地域活性化に貢献する活動を続けていきます。
地域の特産品を活かした『KAHOKU BLUE』は、ワインを飲むだけでなく、地域への愛着を感じられる商品。これからも地域を“つなぐ”存在として、多くの人たちの手に届くことを願ってやみません。次の世代への物語を引き継ぐためにも、私たち全員で応援していきたいですね。