ドローンが変える新しい観光体験
三重県多気郡明和町の「斎宮跡歴史ロマン広場」で、特別な観光実証企画「“斎宮 -Saikū-”を愉しもう」が9月15日と16日に開催されます。この企画は、かつて伊勢神宮のために派遣された皇族女性、斎王が住んでいた斎宮の魅力を再発見するために、最新のドローン技術を活用したものです。主催は一般社団法人明和観光商社で、株式会社ドローンエモーションが企画と運営を行います。
新たな視点から楽しむ歴史観光
「斎宮 -Saikū-」は、ドローンの“少し高い視点”を使って、斎宮の周辺に広がる歴史的な史跡をリアルに体験できる企画です。このプログラムでは、特にインフルエンサーの招待や一般来場者向けの体験も用意されており、みんなで斎宮の魅力を共有していきます。
空から斎宮を楽しむ
この企画の目玉の一つは、「おおそらの展望台」として提供されるドローン空撮体験です。参加者は、DJI Matrice 30Tという産業用ドローンを利用して、上空90mから斎宮周辺の景観を楽しむことができます。操縦中には、斎宮に関する生解説があり、参加者は自らの手でズーム機能を使って歴史的な景観を観察できます。特に、斎王が入る前に禊を行ったという祓川や神殿跡など、歴史を垣間見る貴重な体験が待っています。
十二単体験と自撮りドローン
さらに、斎宮の役所跡に復元された「さいくう平安の杜」では、平安時代の衣装、十二単の着付け体験が行われます。この場で女性たちは、その姿に変身してドローンによる自撮りを楽しむことができます。AI自撮りドローン「Hover X1 Smart」を使用し、さまざまな角度から美しい姿を撮影することができます。
Instagramコンテストも開催
また、観光実証企画の一環として、Instagramコンテストが行われます。ハッシュタグ「#斎宮を愉しむ」を用いて、自身の体験や感じた魅力を投稿すると、最優秀賞や優秀賞が選ばれ、賞品も用意されています。影響力のある投稿は、斎宮の新しい魅力を広める助けにもなるでしょう。
斎宮の歴史とは
斎宮は、飛鳥時代から鎌倉時代までの間、天皇に代わって伊勢神宮に仕える斎王が住んでいた場所です。斎王とは、家族と別れ斎宮で祈りの日々を送るために選ばれた女性たちを指します。歴代約60人以上の斎王がこの地で神への奉仕を行いました。この歴史的背景を知ることで、観光体験は一層深まることでしょう。
今後の展開
今回の観光実証企画終了後も、斎宮跡では様々なイベントが計画されています。11月にはプロジェクションマッピング、12月には妖怪コスプレの群行体験など、歴史文化を楽しむための新しい試みが続々と登場予定です。
このように、斎宮におけるドローンを利用した新たな観光体験は、未来の地域資源の活用につながっていくでしょう。「斎宮 -Saikū-」は、歴史を身近に感じ、楽しむための新しい試みとして、多くの方にお楽しみいただけることでしょう。