新たなAI専門家を育成するプログラム
株式会社スリーシェイクと国立大学法人信州大学が共同で、2025年4月1日から「AI開発人材育成プログラム共同研究部門」を設置します。この部門では、AI技術の進化に対応できる実践的な人材の育成を目指します。
背景と目的
近年、生成AIや大規模言語モデル、機械学習の発展により、AIの活用が各分野で加速しています。しかし、これらの技術を現場で効果的に利用するためには、専門知識とシステム開発・運用に関する豊富なノウハウが必要です。特に医療・ヘルスケア分野では、データ管理や法令遵守、臨床での実用性が求められています。しかし、この分野でAI技術を扱える専門家が不足しているのが現状です。このような状況を踏まえ、専門性とAIスキルを融合させ、新たなビジネスを構築できる人材を育成することが求められています。現在、AI技術は「利用する」段階から、「専門分野に特化したAIを作りこなす」段階へと進化しています。このプログラムでは、AI技術を実践的に活用できる人材を育成することを目的にしています。
プログラムの概要
新設される「AI開発人材育成プログラム共同研究部門」は、信州大学の学術研究・産学官連携推進機構に設置され、教員は杉原伸宏教授と浅尾高行特任教授が担当します。プログラムの内容は、学生や大学院生への座学やOJTによる研修、社会人向けリスキリングプログラムの策定と実施など多岐にわたります。この取り組みにより、AI技術を用いたシステム開発やIoT、DX推進における実プロジェクトを実施することで、現場で役立つスキルを身につけられる機会が提供されます。具体的には、以下のような内容を含みます。
- - 専門領域を有する学生・大学院生対象の座学及びOJTに基づいた教育プログラムの提供
- - 社会人向けのスキル向上プログラムの開発
- - AIを活用した実務プロジェクトの実施
連携と設置期間
この共同研究部門は、信州大学とスリーシェイクが連携し、投資と知識の共有を行います。また、信州大学は株式会社CATENASとも連携し、さらに多様な視点での教育を展開します。なお、設置は令和7年4月1日から令和9年3月31日までの2年間を予定しています。
株式会社スリーシェイクについて
スリーシェイクは、ITインフラの領域に特化した技術力の高いテクノロジーカンパニーです。2015年に設立され、SREコンサルティング事業「Sreake」を展開し、範囲としてはAWS、Google Cloud、Kubernetesに関する専門知識をベースにしています。クラウド型データ連携ツール「Reckoner」や、フリーランスエンジニア向け人材紹介サービス「Relance」をスタートし、DX時代における技術戦略からデータ活用までの幅広いサポートを行っています。
この新たなプログラムは、AIを使いこなす人材を育成し、技術革新を促す重要なステップとなることが期待されています。スリーシェイクと信州大学の共同研究部門が、今後どのような成果を生み出すのか、注目が集まります。