スポーツの力でウェルビーイングを促進
株式会社三菱総合研究所(以下、MRI)は、早稲田大学などと共に進めていた「スポーツの力を活用したウェルビーイング醸成戦略」に関する研究が、2023年10月10日に中間報告として公開されたことを発表しました。本研究は、産業競争力懇談会(COCN)のテーマの一環として実施されています。
研究の背景
MRIは、2024年度よりCOCNに参加し、新たな研究テーマである「スポーツの力を活用したウェルビーイング醸成戦略研究会」に取り組んでいます。この研究会は、早稲田大学スポーツ科学学術院の佐藤准教授がリーダーを務め、スポーツに関連する企業や大学と協力しながら、スポーツがもたらすウェルビーイングの向上に向けた議論を行っています。
研究の概要
本研究会では、ストレスや健康問題、コミュニティの断絶といった現代の社会課題に対して、スポーツがどのように貢献できるかを探求しています。具体的には、「社会的装置としてのスポーツの役割」に注目し、エビデンスに基づいた施策の実現を目指しています。
中間報告書では、「スポーツ投資を活用したインナー&アウター政策」や「アスリートのウェルビーイング」といったテーマが取り上げられ、今後取り組むべき具体的な提言が示されています。以下が提言内容です:
- - スポーツとウェルビーイングの共通データ基盤の設置
- - 企業スポーツの貢献を測定するための指標開発支援
- - 企業スポーツを支援するための税制優遇や補助金の提供
- - 産学連携によるアスリート教育プログラムの展開
- - セカンドキャリアに向けた国家資格の新設
これらの取り組みを通じて、EBPM(Evidence Based Policy Making)を基にしたスポーツの価値評価を実施し、実際の支援策に繋げていく方針です。
今後の展望
MRIは過去にも、スタジアムやアリーナなどスポーツ関連の政策提言に積極的に取り組んできました。特に、ウェルビーイングに関する研究においても多くの成果を上げています。今後、この研究会の活動を通じて、政府や企業、学術機関といったさまざまなステークホルダーとの連携を強化し、研究を進めていく考えです。
最終報告に向けた道筋
今後、最終報告に向けた具体的な課題と展望についても明確にしていくことが求められています。スポーツの力を活用してウェルビーイングを実現するため、さらなる取り組みが期待されます。
問い合わせ先
株式会社三菱総合研究所 環境イノベーションセンター
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【内容に関するお問い合わせ】政策イノベーションセンター加納、川上、社会インフラ事業本部廣瀬
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