税理士起用の重要性
2023-06-15 10:00:02
起業時の税理士起用に関する調査結果とその教訓
税理士起用に関する調査の背景
起業を考える際、多くの経営者が迷うのが税理士を雇うかどうかという点です。起業5年以内の経営者を対象に行われた調査によると、実際に税理士を雇わなかった結果として、思わぬ損失を被ってしまった経営者が多数存在しました。今回はその調査結果を元に、税理士の起用の意義について考察していきます。
調査の概要
調査は、2023年5月24日から5月26日までの間、1,015名を対象にインターネットを通じて実施されました。調査に参加したのは、起業時に税理士をつけなかった経営者です。彼らが税理士を起用しなかった理由や、結果的に発生した損害についての詳細が明らかになりました。
起業時に税理士をつけなかった理由
調査結果によると、最も多い回答は「経費削減のため」で48.3%を占めました。次に、「税理士をつけるほどの売り上げを想定していなかったため」が42.0%、また「自分や従業員で対応できると思ったため」が27.7%と続きます。このように、多くの経営者が初期投資を抑えるために税理士を見送ることが原因となっていました。
税理士をつけなかったことによる損失
さらに調査の結果、税理士をつけなかったことが原因で、大きな損失を被った経営者が多いことも分かりました。「税理士がいなかったことで損をしたことがありますか?」という問いには、23.0%が『はい』と回答。その中で、約70%が損失が10万円以上あったと報告しています。中には、100万円以上の損失を被っている経営者も多く、税務の知識不足が大きなリスクを招く結果となりました。
再び税理士を雇った経営者の動向
損失を経験した後、税理士をつけた経営者は51.5%に達しますが、約2割の経営者がその後再び税理士をつけなくなった現実も存在します。これには「経費削減」や「高額な費用がかかる」といった理由が共通して挙げられ、費用対効果のバランスが難しいことが浮き彫りとなっています。
税理士をつけることの苦労
税理士を雇ったとしても、経営者が抱える苦労は少なくありません。「税理士の対応が遅い」と感じている方が30.3%、また「自分や従業員の知識不足を感じることがある」と回答した経営者が29.3%に達しました。税理士に頼ること自体が軽減される問題もあれば、新たな悩みや負担が生まれることもあります。
結論:税理士起用に必要な姿勢
この調査結果は、税理士を雇うことの重要性を再確認させるものでした。経営者自身が税務に関する知識を磨くことも重要ですが、その上で信頼できる税理士と連携を考える必要があるでしょう。また、スタートアップ税理士法人が提供するAIサポート機能『税金スッキリくん』などを活用することで、手軽に税務知識を収集し、経営の質向上に繋げる手段も検討してはいかがでしょうか。また、税理士にかかる経費は避けられないとしても、彼らの持つ専門知識を利用することで、長期的には利益をもたらすことでしょう。税務の知識や情報収集を継続的に行い、賢い経営を行うことが求められます。
会社情報
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スタートアップ税理士法人
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