Crypto Garageが国際会議でカストディアルウォレットの研究を発表
株式会社Crypto Garageが、国際的に権威ある会議「IEEE Blockchain 2025」において、カストディアルウォレットに関する重要な論文を発表し、その内容が採択されました。この会議は、ブロックチェーン技術における最新の研究成果を共有し、議論する場として世界中から注目されています。
今回採択された論文のタイトルは「TransparenKey: TPM-Backed Open-Source Auditable Custody Wallet」です。この研究を進めたリサーチャー、桑原一郎氏は、暗号資産の管理に関する課題を解決する新たなアプローチを提供することを目指しました。特に、過去のハッキング事件や不正流出といった問題を受けて、システム内部の透明性を高めることが求められています。
カストディアルウォレットとは
カストディアルウォレットは、暗号資産の保管や管理を行う際に、ユーザーに代わって秘密鍵を管理するサービスを指します。しかし、従来の手法ではシステムの内部動作が外から見えない「ブラックボックス化」が発生しやすく、透明性に欠けるという問題がありました。このため、ユーザーや投資家が信頼を持てない状況が続いています。
提案された新技術
「TransparenKey」では、オープンソースソフトウェアとセキュリティチップ(TPM 2.0)を用いて、リモート構成証明による新しいカストディ・フレームワークを提案しています。このフレームワークにより、暗号資産の鍵生成や取引の署名など、重要な操作に対して不正が行われない証跡を残すことが可能です。これにより、従来の信用に依存するモデルから、数学的な証拠に基づく検証可能なシステムへの転換が期待されています。
Crypto Garageの取り組み
Crypto Garageは、デジタルアセット市場の発展に寄与することを常に目指しています。金融機関が安心してこの分野に参加できるよう、セキュリティを強化し、公正な運用を実現するための研究開発に力を入れています。今回の国際会議での採択が、業界全体の技術標準の確立に重要な役割を果たすことが期待されます。
会社情報
Crypto Garageは2018年9月に設立され、東京都渋谷区に本社を構えています。暗号資産交換業登録番号は関東財務局長 第00029号であり、一般社団法人日本暗号資産等取引業協会やGlobal Digital Financeに加盟しています。彼らはブロックチェーン技術を用いた金融サービスの研究と商用化を行い、フィンテック分野でのイノベーションを推進しています。
今回の発表は、Crypto Garageがブロックチェーン技術を活用したセキュアな金融サービスの提供におけるリーダーシップを示すものです。今後とも、彼らは理論と実装の両側面で市場とエコシステムの健全な発展に貢献していくことでしょう。
会社情報
- 会社名
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株式会社CryptoGarage
- 住所
- 東京都渋谷区恵比寿西2-19-9
- 電話番号
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03-6367-1003