デジタル技術で地域の未来を創る!
NTT東日本とテイラーワークスのコラボレーション
近年、地域活性化の重要性が増している中、NTT東日本が運営する「NTTe-City Labo」は、地域循環型社会の実現を目指し、デジタル技術を駆使した新しい取り組みを始めました。特に注目されるのは、株式会社テイラーワークスが提供するAIマッチメイキングエンジン「TAILOR WORKS」の導入です。
この取り組みは、地域の顧客ニーズを適切に抽出・解析し、NTT東日本が保有する各種ソリューションとのマッチングを円滑に行うことを目指しています。これにより、地域課題を解決するための新たなエコシステム構築が期待されています。
NTTe-City Laboの特徴
NTTe-City Laboは、情報通信技術を活用したソリューションを体感できる実証フィールドです。防災対策や自動運転技術、さらにはドローンによるインフラ保守など、地域に即したさまざまな技術が紹介されています。この施設は、自治体や企業の新規事業担当者にとって、地域の課題解決に向けたアイデアを得るうってつけの場所となっています。
しかし、NTT東日本が提供するソリューションは多岐にわたるため、顧客ニーズとソリューションとのマッチングには時間と工数がかかっていました。そこで「TAILOR WORKS」が活躍するのです。
TAILOR WORKSのAIマッチメイキング機能
「TAILOR WORKS」は、企業の顧客やステークホルダーのニーズ・スキルを収集し、最適なマッチング候補を自動的に選出します。この機能により、顧客が抱える課題やニーズに対して、最も適切なソリューションを提案することが可能になります。さらに、関係者間でのアイデア共有やナーチャリング活動をサポートし、持続的な地域活性化活動を促進します。
具体的には、以下の3つのステップでマッチメイキングが行われます。
1.
見込み顧客と自社及びパートナー企業の情報管理: 顧客のニーズと技術の情報を整理・解析し、関係者間での情報共有を促進。
2.
顧客ニーズとデジタル技術とのマッチング: 各顧客のニーズに対して、最適なデジタル技術を選定し、継続的な情報共有を行う。
3.
産業課題の共通テーマでのマッチング: 地域活性化に向けて、企業同士が共通の課題に基づいて協力し、ワークショップなどを通じて課題に取り組むことを支援。
未来への展望
NTT東日本のビジネス開発本部の上田大志課長は、NTTe-City Laboを地域のソリューション実証フィールドとして位置づけ、地域の事業者とNTT東日本の間の架け橋となるプラットフォームの重要性を強調しています。この取り組みを通じて、多くの企業が地域活性化に向けて新たな展開を実現することが期待されています。
テイラーワークスの代表取締役、難波弘匡氏も、AIを活用したマッチメイキングが地域活性化に寄与する可能性について述べています。顧客インサイトを元に、潜在的なニーズを把握し、最適なソリューションを提供することで、地域のビジネスエコシステムがますます強化されます。
結論
デジタル技術を駆使した「TAILOR WORKS」の活用により、NTT東日本は地域の課題解決に向けた新たな道筋を築いています。NTTe-City Laboは、地域の未来を考える企業にとって、欠かせない存在となることでしょう。地域の活性化が進むことを期待し、注目していきたいと思います。