ヒュンメルが誇る新しいスクールバッグの誕生
デンマークのスポーツブランド、ヒュンメルが大阪府摂津市からのリクエストに応じて、新しいスクールバッグを手がけました。このバッグは、2025年度に小学校に入学する児童たちに配布される予定です。ヒュンメルはこれまでの経験を活かし、軽量さと収納力を兼ね備えた優れたデザインを実現しました。
50周年を迎えたスクールバッグ配布事業
今回のプロジェクトは、摂津市が1974年度から続けているスクールバッグの配布事業の一環です。この長年の取り組みは、入学時の期待感を高めると同時に、家庭の経済的負担を軽減することを目的としています。市民にとっても非常に馴染み深いプロジェクトであり、多くの家庭で親子二代に亘って受け継がれている歴史があります。やがてこの取り組みは、地域の郷土愛の醸成にも寄与することとなりました。
新しいデザインへの進化
ヒュンメルが担当することになったのは、事業開始から50年を迎えたことを記念して行われたリニューアルの一環です。摂津市は事前に児童や保護者にアンケートを行い、その意見を反映させたデザインに仕上がりました。具体的には、バッグのサイズをこれまでの10リットルから15リットルに拡大し、より多くの荷物を収納できるよう変更されました。
また、背負いやすさやフィット感を向上させるために、S字型のショルダーやチェストストラップも採用されました。さらに、リクエストの多かった「開閉のしやすさ」を考慮し、マグネット式のバックルを取り入れてワンタッチ開閉が可能となりました。防犯ブザーを装着するためのD型リングも設置されるなど、安全性にも配慮されています。
カラーリングの変更
従来の紺と赤の2色に代わり、今回はブラック一色となることが決定しました。この変更は、児童アンケートで約4割が希望するカラーとして挙げられたことを踏まえ、性差を意識させない現代的なデザインへのニーズに応える形で行われました。摂津市の担当者は、「従来のデザインが時代に即していないという意見を考慮した」と説明しています。
ヒュンメルの歴史
ヒュンメルは1923年に設立され、世界初のスタッド付きスパイクを開発した歴史あるブランドです。その名前は、飛べないとされていたマルハナバチが努力して飛び上がった逸話に由来しています。現在も“Change the World Through Sport.”というビジョンのもと、スポーツを通じて社会に影響を与える取り組みを続けています。興味のある方は、公式ウェブサイト(
hummel公式サイト)もぜひご覧ください。
新しいスクールバッグは、これからの時代を担う児童たちにとって、楽しい思い出を生むアイテムになることでしょう。株式会社エスエスケイの代表取締役、佐々木恭一氏は、「このバッグと共に素晴らしい思い出を作ってください」と期待を寄せています。