奈良県上牧町とクラッソーネの協力
解体工事DXプラットフォームを運営する株式会社クラッソーネは、奈良県上牧町との間で空き家除却促進に関する連携協定を締結しました。この協定は、増加する空き家問題に対応し、地域の安全で安心なまちづくりを進めるためのものです。これにより、クラッソーネは126の自治体と連携を持つこととなり、奈良県では4例目の締結となります。
協定締結の背景
近年、空き家は全国的な社会問題となっており、令和5年の調査では全国で900万件、空き家率は13.8%と過去最高の水準に達しています。奈良県の空き家数量は93,600戸で、全世帯に対する割合は6.2%に達しています。このような状況を受け、クラッソーネは解体工事を専門にする企業として、全国約2,100社の工事会社と施主をマッチングさせるサービスを提供しており、これまでに15万件以上の利用実績があります。
上牧町は、解体工事を通じてわが町の空き家問題を解決するため、クラッソーネの豊富な経験やIT技術を活用し、住民に安心感を提供する取り組みを行います。今後、空き家の適正管理を促進し、自治体の業務効率化にも寄与することを目指しています。
主な取り組み内容
今回の協定に基づき、以下のような取り組みが行われます:
1.
解体の概算費用や土地売却査定価格の提示:『すまいの終活ナビ』を通じて、空き家の解体費用や土地の査定価格を算出。
2.
空き家についての通報フォームの導入:町民が近隣の迷惑な空き家について通報できる仕組みを整え、問題の早期対応を図ります。
3.
空き家価値査定シートの発行:空き家に関するレポートを提供し、管理コストや解体費用を明確にします。
4.
フライヤーの配布:空き家解体の進め方に関する情報を所有者へ提供。
5.
町民からの相談対応の強化:当社の持つ情報やサービスを活用し、相談業務の質を向上させます。
代表のコメント
上牧町の町長である阪本正人氏は、人口減少や少子高齢化による空き家の増加が地域の重要課題であると認識しています。所有者の不安や負担感が解体や利活用を妨げる中で、クラッソーネとの協力によって町民が安心して空き家問題に向き合える環境を整えることができると期待を寄せています。
『すまいの終活ナビ』の機能
クラッソーネが提供する『すまいの終活ナビ』は、相続した実家や空き家処分を考える際に役立つポータルサイトで、解体費用や土地売却査定が無料で計算できます。また、空き家の管理状況を把握するための診断機能や固定資産税の試算機能も搭載されています。
上牧町の魅力
上牧町は美しい丘陵地帯に囲まれ、歴史的な背景を持つ街ですが、近年は住宅開発が進み、多くの人々が住むベッドタウンとしても知られています。温泉施設や商業施設の増加、地域イベントでのPRキャラクターの活動など、地域の魅力を高めています。これらの要素が地域の活性化に寄与し、町の発展を支えることでしょう。
今後、クラッソーネと上牧町の連携によって、空き家問題の解決が進み、より住みやすいまちづくりが実現されることに期待が寄せられています。