治療薬開発加速
2020-09-25 10:00:04
新型コロナ治療薬開発加速、キュライオとリンクバイオの共同研究
新型コロナ治療薬開発への新たな一歩
2023年、クライオ電子顕微鏡に特化した株式会社キュライオと、薬剤候補分子のスクリーニング技術を持つ株式会社リンクバイオが共同で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療薬開発を加速させる取り組みを始めました。この共同研究は、標的タンパク質とDNAアプタマーの構造情報を解析し、今までにない治療薬候補分子の探索と基盤技術の開発を目指しています。
AMEDの公募に採択
本プロジェクトは、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)が公募した「新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業」にも採択されました。この取り組みでは、新型コロナウイルスに対する治療薬やワクチンの開発が迅速に進んでおり、具体的な成果を早期に実用化するための強力な支援が行われています。
構造ベース創薬の利点
キュライオは、独自のクライオ電子顕微鏡技術を活用して、構造ベース創薬(SBDD)を行います。これにより、新型コロナウイルスに対する治療薬候補分子の同定を行い、治療薬開発の新しい方向性を探ります。特に、まだ解明されていない創薬ポケットを特定することが目指されており、DNAアプタマーの柔軟な特性が大きな期待を寄せられています。
リンクバイオの革新的技術
リンクバイオは、革新的なSELEX法を用いてアプタマーの選抜をより選択的かつ効率的に行うことができる技術を持っています。両社の技術の融合により、従来とは異なる新たな創薬アプローチが期待されています。リンクバイオは、シード分子のスクリーニング工程を「視える化」し、濃縮効率を改善する技術を展開しています。
今後の展望
この共同研究により、治療薬の開発が一層加速し、COVID-19対策に貢献することが期待されています。両社は今後も、新たな研究成果を追求し、世界中の人々の健康と安全を守るための努力を続けていくことでしょう。 医療分野における技術革新が、人々の生活に与える影響は計り知れません。新型コロナウイルスの克服に向けた一助として、今後も注目されるこのプロジェクトから目が離せません。
企業紹介
株式会社キュライオ
2019年、東京大学の濡木理教授を社外取締役に迎え設立。クライオ電子顕微鏡技術を駆使し、構造解析を専門とする会社です。これまでの技術力を活かし、製薬会社や研究機関と協力して進行中のプロジェクトは多岐にわたります。
株式会社リンクバイオ
独自技術を基に、薬剤候補分子の発掘を支援する事業を展開しており、医薬品研究の最前線で革新を追求しています。シード分子探索の受託研究や第三者許諾事業などを手掛けています。
これらの企業の取り組みが、ウイルスとの闘いにどう影響を与えるか、今後の展開に期待が高まります。
会社情報
- 会社名
-
株式会社キュライオ
- 住所
- 東京都新宿区新宿5-18-20ルックハイツ新宿803
- 電話番号
-
070-3305-0805