アルミ缶リサイクル推進
2023-03-08 12:25:23

UACJと山一金属が新合弁会社を設立しアルミ缶リサイクルを推進

UACJと山一金属の新たな挑戦



日本の総合アルミニウムメーカーであるUACJと、山一金属が新たに合弁会社を設立し、全く新しいアルミ缶リサイクルシステムを展開します。これは、持続可能な社会を目指すための重要なステップとして、アルミ缶の水平リサイクルを促進するものです。事業開始予定は2025年4月で、地域社会や環境に貢献する狙いを持ったこの新しい動きに注目です。

合弁会社設立の背景



UACJと山一金属の連携は、世界的な環境問題への対応策の一環として捉えられています。これまで、アルミ缶のリサイクルは断片的なプロセスが多く、特に使用済みアルミ缶(UBC)の再利用は課題が多かったのです。新合弁会社の設立により、UBCの回収から最終的なアルミ缶材の製造までのサプライチェーンを一貫して構築することで、効率的なリサイクルを実現しようとしています。

この新会社では、山一金属がUBCの原料調達と技術提供を担い、UACJが処理設備を設置します。この設備では、UBCを破砕、選別し、塗料除去後に得られるアルミ缶由来のペレットを精製します。さらに、これらのペレットは溶解、鋳造、圧延され、再びアルミ缶材として生まれ変わります。

環境への配慮



この水平リサイクルの導入は、飛躍的なCO2の削減を可能にし、工業廃棄物の大幅な減少を図るものです。UACJは、「素材の力を引き出す技術によって持続可能な社会に貢献する」という理念を持ち、収集した使用済みのアルミ缶が新たな製品へと生まれ変わる流れを加速します。これにより、地球上の様々な環境問題への対処を一層進めていく狙いです。

新合弁会社の概要



新会社の詳細はまだ未定ですが、以下のような計画が発表されています。
  • - 社名:未定
  • - 所在地:UACJ福井製造所内(福井県坂井市)
  • - 代表者:未定
  • - 資本金:1億円
  • - 出資比率:UACJが60%、山一金属が40%
  • - 従業員数:約50名(予定)

新しいリサイクルシステムの稼働は2025年4月を見込んでおり、この動きは業界全体に大きな影響を与えることが期待されています。

UACJの理念と未来



UACJは、グローバルに展開している日本発の総合アルミニウムメーカーであり、消費者との関係性を大切にしながら、環境に配慮したビジネスを推進しています。2022年3月期には7,829億円の売上高を記録し、全世界で約9,600人の従業員を擁しています。同社は、各種のアルミニウム素材を幅広い産業に供給しており、地域社会への貢献にも力を入れています。

UACJと山一金属の新たな合弁会社設立によって、アルミ缶リサイクルの未来がどう変わっていくのか、今後の展開に注目が集まります。持続可能な社会を実現するための取り組みから目が離せません。

会社情報

会社名
山一金属株式会社
住所
静岡県駿東郡長泉町本宿715
電話番号
055-972-2577

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