沖縄・宮古島に新たな風を呼ぶ「Jivana」
2024年4月26日、沖縄県宮古島市伊良部島に琉球イノベーティブレストラン「Jivana(ジバナ)」がオープンします。このレストランは、開業日と同日に新たに開設される7室限定のオーベルジュスイートヴィラ「アヤンナ宮古島」内に位置し、沖縄の食文化に革新をもたらすことを目指しています。
「Jivana」は、フレンチの技法を取り入れつつ、沖縄の豊かな食材を活かしたイノベーティブ料理を提供するフュージョンレストランです。ディナーでは、沖縄の食材をふんだんに使用した「琉球イノベーティブコース」と、特にサトウキビの搾りかす「バガス」を活用した「バガスイノベーティブコース」の2つのコースが用意されています。
バガスの魅力を引き出す新たな挑戦
近年、日本の小麦の食料自給率は約15%と低く、そのほとんどを海外からの輸入に頼っています。これに伴い、世界情勢や円安の影響で小麦価格は高騰し、家庭や外食業界においてさまざまな影響が出ています。そこで「Jivana」では、小麦の代用品として地元の特産品であるサトウキビの搾りかす「バガス」を利用したフルコースを提供することにしました。
コースの一品一品には、最小限の小麦粉を使用し、残りはバガスの粉末で代用されています。これにより、味わい深い料理を楽しみながら、環境に配慮した食材選びの新たな可能性を提案します。提供される料理には、宮古牛のバガスタコスやバガスブリオッシュ、沖縄県産魚のフリットなど、多彩なメニューが並びます。
地産地消と環境への配慮
サトウキビは沖縄の農家の約80%が生産しており、沖縄の食文化と密接に関わっています。バガスが捨てられることなく、彼方に活用されることで、地域の農業支援にもつながります。レストランでは、バガスを用いた料理の提供を通じて、沖縄の持続可能な農業と地産地消の重要性を再認識させます。
また、Jivanaでは、内装の設計にもバガスを取り入れています。建材としてバガスを使用することで、自然との共存を意識した空間づくりを行います。このように、食材の選定から内装まで、地域資源を最大限に活用し、沖縄の自然と調和した新しい食文化を創出していきます。
Jivanaのコースメニュー
バガスイノベーティブコース(全10品 / 12,000円) の中には、以下の料理が含まれています。
- - 宮古牛のバガスタコス
- - バガスブリオッシュの栗芋スープ
- - 沖縄県産魚のバガスフリット
- - 宮古牛のバガス焼き
- - バガスのクレープ、など
琉球イノベーティブコース(全12品 / 18,000円)には、以下のメニューがあります。
- - ベニイモタルトカモ
- - 宮古牛タルタルアイス
- - 季節のフルーツ
- - 黒糖テリーヌ、など
「Jivana」は、ただの食事の場ではなく、それぞれの料理に沖縄の風土や文化が息づく体験を提供する場でもあります。米国の影響を受けた多様な料理が混在する中、沖縄を起点に革新を生み出す「Jivana」は、今後の沖縄食文化の代表的な存在となるでしょう。
施設情報
- - 住所: 沖縄県宮古島市伊良部池間添1130 アヤンナ宮古島内
- - 営業時間: 18時-20時30分(18時スタートのみ受入可)
- - 公式サイト: Jivana公式サイト
このお店が希少な沖縄の食文化を守りつつ、新たな美味しさを提供する姿に期待が高まります。