横浜マンション建替え
2017-11-27 14:30:05

横浜で進化するマンション建替え、15%還元率で住民全員の同意を実現

近年、住環境の改善や老朽化した建物の再生が求められる中、横浜市で革新的なマンション建替えが行われることになりました。その特徴は、驚くべきことに住民全員の同意を得て、わずか15%の還元率で建替えが決議された点です。一般的には還元率が80%を超えないと合意が得られにくいと言われていますが、住民は耐震性の不足や今後の維持管理コストを考慮し、自己負担の上での建替えを選択しました。

プロジェクトは平成30年に権利変換計画が認可された後、既存の建物を解体して工事がスタートします。さらに、横浜市のマンション建替促進事業を活用し、新しい井土ヶ谷マンション(仮称)の建設が進められます。新たに設計されるマンションは、地上7階建てで戸数は30戸。敷地面積は718.38㎡、延床面積は約2,677.65㎡の規模で展開され、住環境の向上を目指します。

新たに生まれ変わる井土ヶ谷マンションには、最新のAI技術を活用した見守りサービスや快適性を追求した機器が導入される予定です。また、太陽光発電システムや蓄電池を設け、マイクログリッド構想を通じて住戸間での電力融通を計ることも検討されています。そのために、ローカルVPP(バーチャルパワープラント)技術が導入されることで、エネルギーの効率的な管理やCO2削減、さらには災害時のエネルギー供給の安定化にも寄与します。

今回のプロジェクトは、横浜市の「暮らし再生プロジェクト」としても位置づけられています。住民が主体となって地域コミュニティの活性化を図り、みんなの暮らす環境をより良くしていくことが求められています。高経年化が進む今、住民同士の絆や人とのつながりを大切にしながら、これからの地域という共通のテーマに向かって作り上げていくのです。

このように、井土ヶ谷マンションの再生計画は、古い建物の解体と新しい技術の導入を通じて、コミュニティの未来を見据えたものとなっています。竣工は平成32年の夏を予定しており、今後の展開が楽しみです。地域活性化に向けたこの新たな試みが、他の都市にも広がりを見せることを期待したいです。

会社情報

会社名
横浜市住宅供給公社
住所
神奈川県横浜市神奈川区栄町8-1
電話番号

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