オンライン調査における回答品質向上施策の検証
近年、オンライン調査の重要性が高まり、マーケティングリサーチの領域でも効率的かつ正確なデータ収集が求められています。しかし、AIや自動プログラムを利用した不正回答、いわゆるFraud回答が増加し、調査データの品質が脅かされています。これに対抗するため、株式会社ネオマーケティングは新たな取り組みを進めており、その一環として「電話番号の任意入力」が回答品質に与える影響を検証しました。
検証の背景
オンライン調査において回答者の匿名性は、誠実な回答を妨げる可能性があるとされており、特に自動プログラムやAIによる不正回答が問題視されています。ネオマーケティングでは、回答者が実在することを確認できる手段として「電話番号」に注目し、任意入力の重要性を検証しました。本検証は、意図的に回答の品質を高める施策としての関連性を探ることを目的としています。
検証結果の概要
検証では、電話番号を任意で提供した回答者と提供しなかった回答者を比較し、その回答行動における違いを分析しました。参加者の約8.6%が電話番号を入力しましたが、この結果が直ちにすべての回答の品質向上を示すものではありません。
検証のために使用した品質指標は3カテゴリ6指標から成り、特にストレート回答率や平均反応個数において有意差が見られる結果となりました。また、回答時間も個々の品質指標として重要視されています。
主な品質指標
1.
ストレート回答率: 認知やイメージに関する質問に対し、全く同一の回答を選んだ割合
2.
平均反応個数: ブランドイメージに関する設問で選択した項目数
3.
回答時間(中央値): 指定した設問への全体の回答時間(中央値)
分析結果の詳細
一連の分析において、イメージMA・合算ストレート率・平均反応個数・回答時間の4指標で、統計的な有意差を確認しました。特に、各指標において実務的にも重要な差があると示され、電話番号の任意入力が回答の質の向上に寄与する可能性が示唆されました。
ただし、認知ストレート率に関しては有意差はあったものの、その影響は限定的でした。この調査対象のサンプルサイズが6,006であるため、小さな差でも有意に表れる可能性があることも考慮に入れるべきです。
留意点
結果をまとめると、電話番号を提供した回答者が高品質であるという傾向は確認されましたが、全ての参加者においてそうであるとは限りません。電話番号未入力の回答者にも高品質な回答が見受けられ、必ずしも「電話番号未入力=低品質」と結論づけることはできません。さらに、個人情報の取り扱いについても注意が必要です。
今後の展望
ネオマーケティングは、今回の検証結果を基に、Fraud回答対策の一環としてデータの品質向上に努めていく所存です。電話番号の任意入力に頼らない、より精度の高いデータ収集方法を探求し、マーケティングリサーチの信頼性を高めるための施策を継続していくとしています。
株式会社ネオマーケティングについて
本社は東京都渋谷区に位置し、マーケティング支援事業を展開。代表の橋本光伸氏のもと、品質向上を目指す取り組みを進めています。詳細は公式サイト(
https://corp.neo-m.jp/)をご覧ください。ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。