岡山理科大学は、6月22日に「SDGsミニシンポジウム」を一般公開で開催しました。テーマは「自然との共生」。
約80名の参加者が集まり、大学教員4名がそれぞれの専門分野から持続可能な社会に向けた提言を行いました。
登壇者は、音環境の専門家である辻維周特任教授、薬剤耐性菌研究の第一人者である畑明寿教授、植物生態学が専門の東馬哲雄准教授、防災学が専門の佐藤丈晴教授です。
辻特任教授は「農地や交通を音で守る」をテーマに、音環境問題の現状と解決策について解説しました。畑教授は「ワンヘルスの考えに基づく環境中の薬剤耐性菌調査」と題し、薬剤耐性菌が環境中に蔓延している現状と対策の必要性を訴えました。東馬准教授は「岡山県内の道沿いでも見られる珍しい直物」と題し、身近な自然の中に存在する希少な植物を紹介しました。佐藤教授は「西日本豪雨から学ぶ:次世代に伝えるべき防災の知恵とは?」と題し、過去の災害から教訓を学び、未来への備えについて講演を行いました。
シンポジウム後には、おかやま観光コンベンション協会による学会誘致PRが行われました。本学経営学部の森裕一教授も誘致例などを紹介し、活発な意見交換が行われました。
会場を岡山城のカフェに移して行われた交流会では、甲冑を身に着けて武将に扮する教員もおり、参加者との距離が縮まり、和やかな雰囲気で歓談が続きました。
岡山理科大学は、今後もこのようなイベントを通して、地域社会と連携し、持続可能な社会の実現に向けて貢献していくことを目指しています。
岡山理科大学が開催したSDGsミニシンポジウムは、非常に興味深い内容でした。
各専門分野の教員が、それぞれの視点から自然との共生について語り、参加者も熱心に耳を傾けていました。特に印象的だったのは、音環境問題や薬剤耐性菌問題など、私たちが普段意識していないような問題提起がされたことです。
これらの問題は、一見私たちの日常生活とは関係ないように思えるかもしれませんが、実は私たちの生活と密接に関係しており、深刻な問題として認識していく必要があると感じました。
シンポジウムを通して、自然環境問題に対する関心を高め、持続可能な社会の実現に向けて積極的に行動していくことの重要性を改めて認識することができました。
また、交流会で甲冑を身に着けて武将に扮する教員の姿を見たときは、驚きと同時に大学の垣根を超えた一体感を強く感じました。
今後も岡山理科大学がこのようなイベントを通して、地域社会と連携し、持続可能な社会の実現に向けて貢献していくことを期待しています。