食の多様性を考慮した新たな朝食ビュッフェの誕生
福山市に位置する福山オリエンタルホテルの朝食レストラン「モンローズ」が、2023年12月13日からヴィーガン対応のビュッフェ朝食をスタートしました。このプロジェクトは、ベジタリアンやヴィーガンのお客様にも安心して食事を楽しんでいただけることを目指しています。
多彩なメニューの紹介
「モンローズ」では、毎日30品以上の料理を提供し、全てのメニューにはアレルゲンマークやヴィーガン(V)マークが表示されています。このため、ヴィーガンでない方も同じテーブルで気軽に楽しむことができるようになっています。料理の幅を広げることにより、食の多様性(フードダイバーシティ)を意識したサービスが実現しました。
ヴィーガンメニューの背景
新メニューの考案は、2024年7月に開催される「ベジタリアン・ヴィーガン/ムスリム 食の多様化セミナー」に参加したことがきっかけでした。そこで、旅先の飲食に困る方々の声に触れ、同じテーブルを囲んで食事を楽しめる環境の必要性を感じたのです。既存メニューの見直しを進めることで、ヴィーガンの方々のニーズに応えるスタイルを模索しました。
独自の工夫が詰まった料理
モンローズのチーフ、堀礼佳氏はセミナーで得た多くのアドバイスを元に、大きな改善を行いました。特にお味噌汁は、従来の鰹出汁から昆布やきのこ、野菜を用いた出汁に変更。具材を増し、お客様自身が味噌を加えるスタイルにし、味わい深さを向上させました。
お惣菜やパンについても、地元の新鮮な食材を用いることで、満足感を高める工夫が施されています。地元ベーカリー「マルク・パージュ」との協力により、7種類のヴィーガン向けパンも提供。こうした取り組みは好評を博し、健康志向の方にも支持されています。
お客様の反応と評判
新たにヴィーガンメニューを試されたお客様からは、「お野菜がたくさん!」「具沢山のお味噌汁が美味しい!」といった声が寄せられました。そのクオリティは、単純な置き換えにとどまらず、独創的なアプローチで多くの方々に喜ばれる仕上がりとなっています。
地域の食材とサスティナビリティ
この取り組みは、地元の新鮮な食材を使用し、地産地消を大切にすることで地域への還元も目指しています。広島県観光連盟や多くの専門家からの協力を得たことで、ビュッフェの質と提供方法も向上し、持続可能な観光にも寄与すると期待されています。
未来への展望
「モンローズ」は今後も食の多様性を重視し、多くの笑顔が広がる時間を提供し続けるとのこと。特に、訪れるゲストが地元の豊かな食品の魅力を再発見し、健康的な食習慣を実現できる場を作るための取り組みを続ける意向を示しています。
最後に、チーフの堀氏は、「食事の時間が多くの方の笑顔を生む瞬間になれば嬉しい」と述べており、これからの展望に期待を寄せています。
モンローズの基本情報
- - 営業時間: 6:30~9:30(ラストオーダー 9:15)
- - 所在地: 広島県福山市城見町1-1-6 福山オリエンタルホテル1階
- - 公式サイト: 福山オリエンタルホテル SNS
- - 電話番号: 084-927-0888