ローム株式会社へのMenlo Security導入で実現したゼロトラストセキュリティ
株式会社マクニカ(本社:神奈川県横浜市)は、ローム株式会社にMenlo Securityのアイソレーション技術を活用したゲートウェイ製品を供給することを発表しました。この導入により、従来の境界型防御からゼロトラストネットワークへの転換が実現され、業務効率とセキュリティの強化が図られています。
導入背景
ローム株式会社は、日本を代表する半導体メーカーとして知られています。以前は、ファイアウォールによって外部からのアクセスを制御する「境界型防御」のシステムを採用していました。しかし、コロナ禍の影響でリモートワークのニーズが高まり、全社員にラップトップPCを支給することで社外からのインターネットアクセスを許可することになりました。この変更に伴い、VPNを利用して社内LANへの接続を行う際に遅延が発生し、業務に支障きたす事が多くなりました。そこで、より利便性が高く、セキュリティが向上するゼロトラストネットワークの構築を模索することとなりました。
Menlo Security採用の理由
今回、ロームが採用したMenlo Securityの技術は主に二つの機能から成り立っています。第一に、クラウドベースのセキュアブラウザを使用したメール及びWebの無害化機能があります。この機能により、すべてのWebアクセスを仮想コンテナ内で実行し、表示情報だけをユーザーのクライアントに送信します。これにより、安全で便利な無害化を実現します。第二に、Secure Web Gateway(SWG)機能を利用することで、Webアクセスの制御や可視化を行い、脅威の検出と対策を強化しています。
ロームは、2022年からNIST(米国国立標準技術研究所)が策定したサイバーセキュリティフレームワークを基に、セキュリティに関する製品の検討を始めました。Menlo Securityの実績やその機能が高く評価され、正式に採用が決定しました。2024年2月には国内拠点を含む全拠点への展開が予定されています。
導入の効果
現在、ローム社内では1万人以上のユーザーがMenlo Securityを活用しています。特に、メールの添付ファイルは自動的に隔離され、ファイルのアップロードも禁止されています。これにより、外部からの侵入や内部不正を効果的に防止することができています。実際、マルウェア感染の実績はゼロで、C&Cサーバーからのダウンロードによる被害も発生していません。セキュリティ管理者も、ユーザーが安心してメールやWebを利用できる環境が整ったことで、高く評価されています。
一方、ユーザー側でもWebアクセスの可視化が進んだことで、内部不正防止の意識が高まっています。
今後の展望
ロームでは、Menlo Securityを含む各種ツールから収集されるログを分析し、外部からの侵入や内部の不正、さらには業務効率の向上に役立てることを計画しています。また、Menlo Securityの提供するZero Trust Network Access(ZTNA)、Cloud Access Security Broker(CASB)、Data Loss Prevention(DLP)などの機能を利用することで、コスト削減にもつなげる考えです。
マクニカは、国内唯一のMenlo Security一次販売代理店としての豊富な知見を活かし、スムーズな導入をサポートしています。今後も製造業を中心に、日本企業のセキュリティ強化を支援していく所存です。
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問い合わせは、株式会社マクニカMenlo Security担当まで。
電話: 045-476-2010
E-mail: menlo-sales@macnica.co.jp
会社情報
ローム株式会社
- - 所在地: 京都府京都市
- - 設立年: 1958年
- - URL: ローム株式会社
株式会社マクニカ