介護の未来を見据えた一冊「これならわかる〈スッキリ図解〉自立支援介護」
株式会社翔泳社から2024年7月30日に、『これならわかる〈スッキリ図解〉自立支援介護』が刊行されます。この書籍は、要介護高齢者の自立を促すケア手法である「自立支援介護」に関する知識や技術を解説したもので、介護事業所の経営や基本的なケアについてのノウハウが詰まっています。
書籍の特徴と目的
本書は、科学的根拠に基づいて設計された「自立支援介護」の実践方法を、図解を交えてわかりやすく説明しています。著者は、10年間で3千人以上の介護度を改善、700人以上を介護保険から卒業させた実績を持つ介護事業所「ポラリス」の代表、森剛士氏です。
本書を通じて、多くの介護事業所が直面する課題に対する具体的な解決策が提案されます。例えば、介護保険を卒業すると経営が難しくなるのではないかという悩みや、低予算で運動器具を導入する方法などが示されます。
日本の介護市場の変革
少子高齢化が進む日本では、今後ますます多くの要介護・要支援高齢者が社会に出てくるとの予測が立っています。それに伴い、社会保障費が増大することが課題視されています。従来の「お世話型介護」から「自立支援介護」への移行が強く求められており、政府は2021年から科学的根拠に基づく介護の推進を開始しています。2024年度の介護保険法改正により、「自立支援・重度化防止」がさらに強化される方針です。
自立支援介護の実践方法
本書では、自立支援介護の3つの特徴と5つの基本ケアを紹介しています。自立支援介護の特徴は、介護職が中心となって行うことや、運動学習理論に基づいた手法であることです。加えて、日常生活を支える5つの基本ケアとして、水分摂取、食事、便秘と不眠の解消、運動、モチベーションの引き出しが挙げられます。
これらが同時に行われることで、重度の要介護高齢者においてもADL(日常生活動作)の向上が期待でき、介護度の改善に大きく寄与します。
書籍の概要
- - 著者: 森 剛士
- - 発売日: 2024年7月30日
- - 定価: 2,640円(本体2,400円+税10%)
- - 判型: A5・160ページ
この書籍は、全国の書店およびネット書店で購入可能です。また、メーカーの通販サイトやAmazonでも取り扱いがあります。介護事業所の経営やケアに携わる方々にとって、役立つ情報が満載の一冊となっています。
著者紹介
森剛士氏は、兵庫県宝塚市にリハビリ医療を専門とするクリニックを開設した医師であり、高齢者・慢性期リハビリテーションに特化したデイサービスの展開を進めることで、地域貢献に努めています。自立支援介護に関する知識を深めるための貴重なリソースとして、本書は多くの関係者に利用されることでしょう。