全国9地域での水防演習に挑む太陽工業の防災技術の進化

太陽工業、全国で行われる水防演習に参加

5月は水防月間。太陽工業株式会社は、全国の9つの地域で実施される水防演習に参加し、防災技術の先端を提供しています。この演習は、一般社団法人リバーテクノ研究会からの要請で実現したもので、同社は特に三角水のう「デルタチューブ」と、ハイブリッドエアーテント「マク・クイックシェルター」を使用した支援を行っています。

防災対策としての「デルタチューブ」

三角水のう「デルタチューブ」は、特に注目されています。これは防水性の高いシートを用いた三角形の袋体で、堤体に密着させて水を注入することで越水を防ぐ機能を持っています。以下の特長が際立っています：

- 安定した設置: 三角形の形状により、堤防にしっかりと密着し、越水や浸水を防ぎます。
- 迅速な設置: 現場で水を注入するだけで展開が可能なため、時間をかけることなく迅速な対応ができます。
- 軽量な設計: 折りたたみ式で、保管や運搬が非常に簡単です。省スペースかつ効率的な管理が可能です。
- 環境への配慮: 使い捨てではなく繰り返し使用できるため、資源を大切にできます。

この三角水のうは、リバーテクノ研究会で開発され、2012年から太陽工業によって販売されています。演習では、デルタチューブが実際に使用され、その効果が確認されています。

「マク・クイックシェルター」の実績

もう一つの注目製品「マク・クイックシェルター」は、急な災害時に素早く設営できるハイブリッドエアーテントです。女性4人であれば、10から15分で設営ができるという手軽さが魅力です。この製品は災害対策本部や救護所など、さまざまな場面で活躍しています。また、過去には東日本大震災や能登半島地震など、実際の災害時にも2700張り以上が活用されてきました。