Momoがリードする海水中の映像伝送革命
株式会社Momoが水中通信技術の革新を進めています。同社は、東京都が主催する「次世代通信技術活用型スタートアップ支援事業」の一環として、海水中での映像伝送に関する実証実験を成功させました。その技術の核となるのがLi-Fi(光による無線通信技術)です。
背景
水中土木工事に従事する潜水士は、これまで情報共有を行う際に有線ケーブルに頼らざるを得ませんでした。このため、ケーブルが絡まったり断線したりすることで作業が中断するリスクが常に存在し、また、高齢化や人材不足という新たな課題も抱えています。Momoはこうした問題を解決するため、Li-Fiを活用したケーブルレスの映像伝送ソリューションを開発してきました。
実証実験の概要
- - 実施日: 2025年12月25日
- - 場所: 大阪市大正区 大正港
- - 体制: Momoが機器開発と実証設計を担当し、TISがプロジェクトの推進と技術支援、りんかい日産建設が実証フィールドの提供と安全管理を行いました。
この実証実験では、海水中でのリアルタイム動画転送が成功。特に、Momoが開発したLi-Fi送受信機を使用することで、これまで不可能とされていた映像伝送を実現しました。
技術的な課題への対応
実証実験の過程では、以前の試験で直射日光が干渉し通信が困難だった問題が解決され、屋外環境での安定した通信を確立しました。また、動画転送が難しい状況下でもデータの送受信が可能であることを確認し、低帯域環境下でも機能する通信ログ可視化機能の実装にも成功しました。
今後の展望
Momoは、得られた成果を基にさらに通信距離を延ばす方針を掲げています。例えば、送信出力の向上や受光レンズの集光機能を改善することによって、より長距離でのデータ伝送が可能になります。加えて、潜水士間の音声テキスト通信や水中センシングデータの無線転送に関するユースケースも拡充していく計画です。
小型化や実用化も進め、潜水士が装着可能なサイズへの縮小を目指すなど、現場での利便性向上も忘れません。これを通じて、水中インフラ維持管理の安全性と効率性を高めていく考えです。
各社の役割
- - 株式会社Momo: IoT・組込みシステム開発を専門とし、同プロジェクトではセンシングソリューションを提供。
- - りんかい日産建設株式会社: 港湾・海洋土木分野で活躍する建設会社で、実証フィールドを提供。
- - TIS株式会社: 多分野にわたるITサービスを提供し、このプロジェクトでは技術支援を担当。
結論
Momoの取り組みは、次世代通信技術のインフラ維持管理への応用を示すもので、今後の発展が非常に楽しみです。この技術が現場にもたらす変革が、業界全体を動かす可能性があります。