環境に配慮した次世代建設機械、電動タイヤローラのレンタル開始

電動タイヤローラによる未来の建設現場

最近、ニシオホールディングス傘下の西尾レントオール株式会社が新たに電動タイヤローラのレンタルサービスを開始しました。この新しい建設機械は、2050年に向けたカーボンニュートラルの実現に寄与すると同時に、環境への負荷を軽減するための重要な一歩となります。この電動タイヤローラは、住民が近くにいる環境でも安心して使用できる仕様となっており、特に住宅密集地での工事に最適です。

電動タイヤローラの特長

この電動タイヤローラには多くの利点があります。まず、従来のディーゼルエンジン式と比較して、作業中のCO2排出量を100%削減することが可能です。これは、建設業界が直面しているCO2排出量削減のニーズに応えるための重要な機能です。

さらに、電動タイヤローラはエンジン音が大幅に軽減されるため、騒音問題を大きく緩和します。夜間工事や静かな住宅地での施工でも安心して使用できるのが魅力です。また、振動を軽減する機能も搭載しており、作業者の快適性を向上させるだけでなく、周辺環境への影響を最小限に抑えます。

加えて、この新しい建設機械はエンジン関連部品の点検や交換が不要なため、メンテナンスコストも大幅に削減されます。

導入現場の概要と効果

初出庫となったのは、神奈川県横浜市金沢区の「Landport横浜杉田」という現場で、ここでは株式会社NIPPOが工事を進めています。施主は株式会社IHIと野村不動産株式会社で、元請は五洋建設株式会社です。この現場は環境への配慮が強く求められる場所であり、電動タイヤローラの導入により、住民に対する騒音の影響を最小限に抑えつつ、高品質な外構工事が実現されています。

未来の展開

西尾レントオールは、2025年度内に電動タイヤローラの台数を7台に拡充し、全国各地でのレンタル提供を計画しています。また、電動タイヤローラだけでなく、バックホウやダンプトラックなど他の建設機械の電動化にも取り組み、建設業界全体のカーボンニュートラル実現に貢献していく方針です。

今後は、2025年6月18日から21日まで開催される「第7回国際建設・測量展（CSPI-EXPO2025）」において、電動タイヤローラの実機展示も行われ、来場者はその性能を間近で体感することができます。この機会に、最新の電動建機について理解を深めていきましょう。

さらに、2025年2月19日から20日には、千葉県佐倉市の東京機械センターで「電動建機試乗会」が開催され、およそ15種類の電動建機が揃います。こちらの試乗会も、施工現場での最新の技術に触れる貴重な機会です。

詳しい情報は西尾レントオールの公式ホームページで確認できるため、興味のある方はぜひ訪れてみてください。