2025年3月30日(日)、堺市のフェニーチェ堺にて、関西初の「100チェロ・コンサート」が開催されます。このコンサートは、開館5周年を記念しており、世界的に名を馳せているチェリスト、ジョヴァンニ・ソッリマを中心に、総勢100名のチェリストが集まります。同コンサートは、大阪で迫る万博を記念するイベントとして「国境を越え、世代を超え、キャリアを超えて~音楽で人々を繋ぐ」というメッセージを掲げています。参加者は全国から集まり、3日間にわたってリハーサルを行い、共に音楽を創り上げるという革新的なプロジェクトです。
ソッリマ氏は1962年にイタリア・シチリア州パレルモに生まれ、音楽一家に育ちました。彼の音楽キャリアは、パレルモ音楽院での学びから始まり、シュトゥットガルト音楽大学とモーツァルテウム音楽大学に進む中で、名だたる巨匠たちと共演を重ねました。その独特な演奏スタイルは、クラシックからジャズ、民族音楽にまで及ぶ400年の音楽の歴史を取り入れています。今回のコンサートでは、彼の力量が十分に発揮され、多様なジャンルの音楽が楽しめるでしょう。
100チェロプロジェクト自体は、2012年にローマで立ち上がり、当時閉鎖の危機にあった歴史的な劇場のために創設されました。ソッリマとエンリコ・メロッツィが中心となり、銀行の後ろ盾を得て、プログラムが進行。以来、毎年様々な場所で開催されており、2023年には15000人が集まったマドリッドでのコンサートが注目されました。これはプロの演奏家はもちろん、アマチュアや子供も歓迎され、誰でも気軽に参加できるオープンなプロジェクトなのです。
「100チェロ・コンサート」では、バロック作品や古典、ロックまで、多岐にわたる音楽が演奏される予定です。サラバンドやバッハの無伴奏チェロ組曲に加え、近年の音楽シーンの定番であるデヴィッド・ボウイやニルヴァーナの曲も予定されています。これほど多彩な音楽が楽しめる機会はそう多くはありません。
公演は15時開演、チケットは一般7,000円、子供は3,500円(4歳~18歳)で販売されます。先行発売は2024年9月、一般発売は10月を予定しており、特に音楽ファンにとっては見逃せないイベントとなります。
フェニーチェ堺は、堺市民芸術文化ホールとして知られており、アクセスや施設も充実しています。音楽を介して人と人とが繋がる場として、また新しい音楽文化を築く場所として、このコンサートは重要な役割を果たすでしょう。ぜひ、皆様もこの感動の瞬間に立ち会い、音楽の力を共に体験してください。