玉舎春輝展が飛騨市美術館にやってくる
岐阜県飛騨市の飛騨市美術館では、特別展「玉舎春輝展」が10月25日から11月24日までの期間で開催されます。この展覧会では、郷土画家である玉舎春輝(たまやしゅんき)の華麗な歴史画や山水画の世界を楽しむことができます。
玉舎春輝とは
玉舎春輝は、1880年に白川村で生まれ、陶器業を営む玉舎家に養子に入ります。その後、画家の道を志し、京都に出て山元春挙に師事。彼はその才能を発揮し、若くして京都画壇の中堅画家となりました。特に彼の作品《武陵桃源図》は多くの人々に知られており、印象深い作品の一つです。
春輝はまた、「日本自由画壇」の創設メンバーとしても知られ、帝展に不出品を表明し、新しい表現を追求しました。彼は66歳で生涯を閉じるまで、さまざまな作品を残しています。
展覧会の見どころ
本展覧会では、玉舎春輝の画業に焦点を当て、彼の作品をキャプションと共に展示します。これは、地域においてあまり知られていなかった彼の足跡を紹介する貴重な機会です。展覧会では以下のような内容が取り上げられます。
- - 玉舎春輝と国府画壇との関わり
- - 春輝と「日本自由画壇」の設立
- - 画家山本春挙との関係
- - 晩年の屏風絵と太平洋戦争との関連
これらのテーマを通じて、訪問者は玉舎春輝の未発表の一面を深く知ることができるでしょう。
展覧会詳細
- - 場所: 飛騨市美術館
- - 期間: 10月25日(土)~11月24日(月・祝)
- - 時間: 9時00分~17時00分(入館は16時30分まで)
- - 休館日: 月曜日
- - 入館料: 一般 200円(団体料金160円)
高校生以下は無料
また、展覧会の開催期間中には関連イベントも行われます。
美術講座「玉舎春輝と京都画壇」
- - 日時: 11月23日(日)14時00分~15時10分(予定)
- - 講師: 青山訓子氏(岐阜県美術館学芸課長)
日本画ワークショップ
- - 日時: 11月9日(日)13時30分~16時00分
- - 講師: 宇城翔子氏(日本画家)
- - 参加費: 1,000円(定員15名)
どちらのイベントも、参加申込が必要ないものと、有料のものがありますので、詳しい情報は公式サイトでご確認ください。
美術館アクセス
飛騨市美術館は、岐阜県飛騨市古川町二丁目1-58にあります。大自然に囲まれた美しいエリアに位置し、訪れるだけでも特別な体験です。
この機会に玉舎春輝の作品を通じて、彼が生きた時代や文化、そしてその魅力的な画業に触れてみてはいかがでしょうか。皆様のご来館をお待ちしています。