京都の新たな提案「京・和室」
2017年9月6日より、JR京都伊勢丹にて展示販売が始まった「京・和室」。このプロジェクトは、伝統的な日本の和室を現代のライフスタイルに合わせてアレンジした、ポータブルな和の空間を提供するものです。旅行や特別なイベントなど、様々なシーンで役立つこの商品は、どこでも本格的な和室を組み立てることができるという特長があります。
ポータブル性と短納期の工法
「京・和室」の魅力は、そのポータブル性にあります。木骨組みは日本国内であらかじめ加工され、現地に製作された畳や障子、壁、天井と合わせて輸送されます。購入者はその組み立てを行うことが容易で、2名以上の大人であれば、2畳から4.5畳の和室を半日で完成させることができるのです。この短納期の工法は、従来の和室作りの常識を覆す革新的なアプローチと言えるでしょう。
商品ラインナップ
「京・和室」には、以下の3つのモデルがあります:
- - Standard(標準モデル):幅約3m、奥行き約3m、高さ2m~2.6m、重さ約300kg。価格は200万円~(輸送費・関税別途)。
- - Exhibition(展示会モデル):幅約4m、奥行き約2m、高さ2m~2.6m、重さ約320kg。価格は220万円~(輸送費・関税別途)。
- - Custom(店舗モデル):サイズや重量、価格などは相談可能。
地域の未来を考える
日本の伝統文化といえる和室は、ライフスタイルの変化に伴い需要が減少しています。畳や襖、障子といった伝統的な建材の生産量も低下しており、それを支える職人の数も減っています。この状況に対して「京・和室」は、国外の観光客に日本文化や和室の価値を再認識してもらう機会を提供し、未来に向けての新たな可能性を模索しています。
「京・和室」のポータブル性を活かしつつ、海外市場にアプローチすることで、伝統的な建材の販路開拓や人材育成にもつなげていく目指しています。
プロジェクトを支えるメンバーたち
「京・和室」を支援するメンバーは、各分野で活躍するプロフェッショナルです。例えば、斉藤上太郎氏は西陣織を用いたオプション商品を提案し、本山浩史氏は畳を提供することで、海外市場へのアプローチに一役買っています。本プロジェクトは、単に和室を提供するだけでなく、京都の文化をさらに広め、次世代の技術の継承をも目指しています。
まとめ
「京・和室」は、現代のニーズに応じた新しい和の空間を提案しています。日本の文化である和室を未来へとつなげるための取り組みは、日本国内だけでなく、世界にも広がっていくことでしょう。今後の展開に期待が高まります。興味のある方はぜひ、JR京都伊勢丹で実物を体験してみてください。