ゴルフ場のデジタル改革を先導する「Round Master」の登場
最近、三和コンピュータ株式会社とエー・エル・ピーが共同で開発したクラウド型ゴルフ場基幹システム「Round Master」が販売を開始しました。このシステムは、ゴルフ場のデジタル化を進めるために設計されており、業界全体の生産性向上に寄与することを目的としています。
システム開発の背景
1975年からゴルフ場システムの開発と販売を手掛けてきた両社は、延べ600箇所のゴルフ場に対しシステムを導入してきました。近年、ゴルフ業界は人手不足やゴルフ人口の減少という課題に直面しており、デジタル化が急務とされています。このような背景から、ゴルファーとの関係を深めるための基幹システムが求められるようになりました。
「Round Master」の特徴
「Round Master」は、ゴルフ場の運営を効率化し、コストを削減することを目的としたクラウド型システムです。以下の3つのポイントが特に注目されます。
1. 作業効率の向上
従来のシステムでは複数の処理を行う際、一つずつ画面を表示して作業を進める必要がありましたが、新たに設計された「Round Master」では同時処理が可能です。ユーザーが必要な情報をカスタマイズして表示できるため、業務の効率が約30%向上するとされています。特に、レストランにおけるスマートフォンを利用したセルフオーダー機能は、現場の効率化に大きく貢献します。
2. スマートフォンアプリによる新体験
「Round Master」には、ゴルファー自身のスマートフォンアプリが組み込まれており、予約からチェックイン、決済までをシームレスに行える「イージーフロント機能」が搭載されています。この機能により、待ち時間なしでチェックアウトが可能になり、ゴルファーにとって新しいエクスペリエンスを提供します。
3. コスト削減を実現
このクラウド型システムは、従来のサーバ機器に関わる導入やメンテナンスのコストを抑える効果があります。また、法改正に対応したシステム改修やBCP(事業継続計画)に伴うデータ保全コストの削減も実現可能です。これにより、ゴルフ場の運営を支える基幹システムのライフサイクルコストを約30%削減できる見込みです。
今後の展望
今後「Round Master」は、インターネット予約との連携を強化し、予約管理の負担を軽減する計画です。また、レベニューマネジメント機能の実装も進めており、これによりゴルフ場の収益拡大に寄与することを目指しています。さらに、クラウドサービスを活用したゴルフ場のコース管理の省力化も検討されており、過去の作業実績を視覚的にわかりやすく管理するUI・UXの開発も進行中です。
まとめ
ゴルフ場のデジタル化は業界全体にとって重要な課題です。「Round Master」の導入は、この変革の一環であり、今後のゴルフ場運営を大きく変える可能性を秘めています。2024年1月9日からのサービス開始に向けて、さらなる進展が期待されます。
会社概要
三和コンピュータ株式会社は、東京都港区に本社を構え、ソフトウェア設計やハードウェア整備、保守サービスを提供しています。公式サイトでは「Round Master」の詳細情報も掲載されており、興味のある方はぜひ訪れてみてください。詳細は
こちらから確認できます。