Axcxept社が新たに発表した画像認識AI「EZO-VLM」
Axcxept株式会社は、最新の画像認識AI「EZO-VLM」シリーズを発表しました。この新しいモデルは、テキスト生成だけでなく、画像理解能力をも大幅に向上させることができるのが特徴です。これにより、企業向けサービス「SecureChat+」や「DomainLLM」といった主力製品に新しい機能が追加され、様々な業界でのAI活用を一層推進します。
Axcxept社はこの数ヶ月間に、複数回の技術革新を達成しており、特に7月には「gemma-2-9B」というベースモデルで日本語性能を向上させ、8月には「Llama-3.1-70B」モデルを使用してOpenAI社の最先端モデルに匹敵する性能を勝ち取りました。これに続き、超軽量モデル「gemma-2-2B」の性能改善も成功させています。
「EZO-VLM」シリーズの開発背景
今回の「EZO-VLM」は、Axcxept社が独自に開発した「EZO」と呼ばれる手法を応用することで実現しています。この新技術により、 Speedが求められるトレーニング期間が圧倒的に短縮され、わずか8時間の作業で画像認識と日本語処理の両方において高精度を達成しました。また、特に日本語においては、テキスト生成能力のスコアが元のモデルから0.71ポイント向上しました。
さらに、実際に行った画像解析テストでも、Axcxept社の「EZO-VLM」は、SakanaAI社のベースモデルと比較しても、正確性や流暢さの面で高い評価を受けています。これにより、企業はより正確な画像理解を基にしたデータ分析を行えるようになります。
AI活用の新たな領域
Axcxept社はこの新しい技術を、すでに展開している「SecureChat+」や「DomainLLM」へ統合することで、より広範な業界での応用を見込んでいます。特に、製造業や医療分野においては、品質管理や画像診断支援の場面での新たな機会が生まれるでしょう。特にSecureChat+では、企業向けのセキュアなAIソリューションに視覚認識機能が加わり、情報処理の幅が飛躍的に広がります。
また、各業界特化型のAIモデル「DomainLLM」においても、物件画像評価や商品画像認識などの機能が強化され、業務の支援がより一層精密化されます。
今後の展望
Axcxept社は「EZO-VLM」シリーズを引き続き改善し、新しい応用分野を開拓していく方針です。具体的には、より大規模なデータセットによるモデルの精度向上、産業別の特化型モデル開発、リアルタイム画像処理に適した軽量モデルの提供などを検討しています。これにより、より幅広い用途でのAI活用が実現されることでしょう。
Axcxept社は、自社の技術力を活かし、北海道から世界へと通用するAIソリューションの展開を期待しています。今後もAIと人間のシナジーを通じて、日本の技術を前進させていくことを目指しています。