2024年12月20日、プロゴルファーである東尾理子さんが代表を務めるNPO法人TGPが、女性の健康支援に向けて生理用ナプキンの寄付を行います。この取り組みは、金沢科学技術大学と北陸大学において実施され、学業を奨励する女子学生へのサポートが目的です。最近の自然災害の影響で、避難生活における女性ケア用品の不足が深刻な問題となっています。
当日は、金沢科学技術大学にて8640枚のナプキンと10台のディスペンサーが寄贈され、続いて北陸大学では50000枚のナプキンと30台のディスペンサーが贈呈されます。これにより、両校の女子トイレには便利なディスペンサーが設置され、女子学生が安心して学校生活を送れるよう配慮されています。
この寄付活動は、単にナプキンの提供だけに留まらず、若い女性に対する月経教育やプレコンセプションケアの啓発を含んでいます。女子プロゴルフ大会「CAT Ladies 2024」では、特定のホールでホールインワンやバーディー達成ごとに寄付金が発生する特別なチャリティ企画が実施され、最終的に410万円という額の寄付が集まりました。
寄付金はすべてTGPが受け取り、東北の豪雨被災地である秋田県や山形県、また能登半島地震で被災した石川県の大学や高校への生理用ナプキン寄付や女性支援活動に充てられます。
東尾さん自身も不妊治療に取り組んできた経験を持ち、女性の健康に対する意識が高まっている昨今、今回の寄付活動を通じて、災害時の女性の健康と生活支援がいかに重要かを広めていくことを目的としています。彼女はこの活動を通じて、女性の健康と安心を守るための理解と支援を得ていきたいと考えています。
NPO法人TGPは医師や専門家と連携し、年代に応じた包括的な性教育を提供し、小学生から大学生までが安心して学べる環境作りに努めています。また、オンラインコミュニティ「妊活研究会」を運営し、妊活に関する情報交換の場を作り出しています。プレコンセプションケアについての講演も行い、妊娠前からの健康課題の重要性を啓発する活動も展開しています。
今回の寄付は、ただの物品寄付にとどまらず、災害時の女性の健康や生活支援の必要性を社会に広める活動でもあります。TGPが進める支援の輪が、一人でも多くの女性に届くことを期待します。