ノーバル・ソーラーが新たな蓄電施設を開所
蓄電池システムの概要
茨城県常総市において、合同会社ノーバル・ソーラーがCATL製のリチウムイオン電池を用いた大規模蓄電システム「ノーバル・パワーC2」の商業運転を6月19日に開始しました。この蓄電所は、2025年3月7日に電力系統への連系を完了し、試運転を経て本格運用に入ったものです。
背景と目的
近年、再生可能エネルギーの普及が進む中、特に太陽光発電は発電量が気象条件に大きく影響されるため、電力需給のバランスを取ることが重要です。これに対応するため、経済産業省は系統用の大規模蓄電池の導入を推進しています。ノーバル・ソーラーはこうした背景を受けて、自社の豊富なノウハウを生かし、電力システムの安定化を目指しているのです。
施設の特長
ノーバル・パワーC2のシステム出力は1927.2kW、蓄電容量は4887.6kWh(2時間システム)と非常に大規模です。407.3kWhの蓄電ユニットを12台使い、温度管理や安全対策にも注力しています。設備にはCATL社のリン酸鉄リチウムイオン電池を採用し、水冷式冷却装置と自動不活性ガス消火装置が標準装備されています。これにより、万が一の発熱時でも安全に運用できる設計となっています。
E-Flowとの連携
さらに、この蓄電所の運用は、関西電力の100%子会社であるE-Flowがアグリゲーターとして行います。ノーバル・ソーラーは、E-Flowと運用委託契約を結んでおり、これにより効率的な設備の制御が可能になります。
社会的意義と今後の展望
この事業は、東京都の「令和4年度系統用大規模蓄電池導入促進事業」にも採択されています。これにより、東京電力管内の電力需給がひっ迫した際に、要請に応じて電力供給を行うことで、電力系統の負荷平準化に寄与します。
ノーバル・ソーラーは、今後も卸電力取引市場、需給調整市場、容量市場への参加を通じて、カーボンニュートラルの実現と電力供給の安定化に積極的に貢献していく方針です。
まとめ
ノーバル・ソーラーによる「ノーバル・パワーC2」は、最新の技術を駆使した大規模蓄電システムであり、再生可能エネルギーの安定供給に大きな役割を果たすことが期待されています。今後の動向にも注目が集まります。
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