訪日外国人消費動向
2025-01-15 10:38:16

訪日外国人のクレジットカード消費動向についての新レポート

訪日外国人のクレジットカード消費動向に関するレポート



三井住友カード株式会社は、最近発表したレポートで訪日外国人によるクレジットカード利用のトレンドを詳しく分析しました。このデータは、訪日外国人の消費行動をより良く理解し、今後の経済政策やビジネス戦略の参考となることを目指しています。

2024年の消費動向


2024年は、訪日外国人の増加が顕著で、クレジットカード決済額は前年同期比で55.3%の増加を記録しました。特に、コロナ禍前と比べてホテルや飲食業などの「コト消費」が成長を牽引しています。これにより、2024年1-11月の決済額は2019年同期比で50.4%も伸びる結果となりました。

決済地域の分析


地域別で見ると、引き続き関東と近畿が決済金額では大きなシェアを持っていますが、成長率では東北地方が際立っています。特に宮城県や山形県、福島県が顕著な成長を見せており、この傾向は今後も続くと予測されています。中部地方も前年より86.3%増と大きな成長を遂げており、今後のインバウンド消費における中部地区の重要性が増しています。

国別消費動向


2019年には中国が訪日外国人全体の約60%を占めていたのに対し、2023年にはそのシェアが約20%に低下しました。その一方で、アメリカや台湾、韓国等が存在感を増しています。また、シンガポールからの訪日客も増加し、特に2024年には4.3%のシェアまで拡大しています。この背景には、日本の人気観光地としての評価や為替の変動が影響していると考えられます。

決済業種別のトレンド


決済業種別では、ホテル、飲食店、テーマパークなどが引き続き人気です。中でも免税店は、前年同期比137.6%の成長を遂げており、国内外からの観光客にとっての魅力が高まっている様子が見て取れます。空港内の店舗も97.4%の増加を示し、訪日外国人の流入と比例していることが分かります。

未来の展望


訪日外国人の増加に伴い、消費動向は順調に伸び続けており、2025年以降も持続的な成長が見込まれます。しかし、特に中国人観光客の動向には注意が必要です。彼らの「モノ消費」が戻ることで、地域や業種別の構成比が変化する可能性があります。今後は、より多様な国からの訪問者に対応した商品やサービスの提供が求められるでしょう。

まとめ


三井住友カードの分析データからは、訪日外国人の消費行動がコロナ禍以前と比較し大きく変化している様子が伺えます。新たな訪問者のニーズに応えるため、業界全体では適応が求められ、さらなる成長戦略を考えていく必要があります。今回は、訪日外国人によるクレジットカード利用のトレンドを紹介しましたが、今後のレポートにも注目です。


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会社情報

会社名
三井住友カード株式会社
住所
東京都江東区豊洲二丁目2番31号 SMBC豊洲ビル
電話番号
03-6634-1700

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