大谷大学の学生が挑む地域交通とモビリティの未来
大谷大学(京都市北区)の学生チームが進める「地域交通とモビリティプロジェクト」が、この度の懸賞論文で受賞を果たしました。この受賞は、同発表者による2年連続での快挙で、学生たちの熱意や取り組みが高く評価されたことを意味しています。
本プロジェクトは、高齢化社会や自動車依存の現代において、地域交通の課題を明らかにし、対策を模索することを目的としています。フィールドワークを通じて課題を捉え、地域住民との対話を重視し、具体的な政策提案へと結びつけています。
地域を巻き込んだプロジェクトの活動内容
京丹後市や丹波篠山市をフィールドに、学生たちは5つのテーマに分かれ、それぞれの活動に取り組んでいます。2024年度には特に公共交通の利用促進を目指すイベント「モビリティロゲイニング@京丹後」や「路線バス乗車体験会@丹波篠山」などが計画され、地域の関係者と協力しながら運営しています。
こうした活動は、「モビリティマネジメント」に基づく交通政策提言へと繋がっており、学生たちは研究論文の執筆や政策発表といった多様な場でアイデアを発信してきました。これらの取り組みは、学術的独創性や地域連携という観点から高く評価されています。
学生たちの受賞コメント
受賞について、社会学部の堀正樹さんは、「優秀賞をいただけて嬉しい。多くの方々の協力があったからこそ実現した論文で、今後も人と人の繋がりを大切にしたい」と感想を述べています。
また、岡田紗奈さんは、「公共交通利用促進のための情報提供に関わる研究で奨励賞をいただけた。ヒアリング調査を通じて地域実態に即した政策提言を行えたと思う。今後も研究を続けていきたい」と語っています。
大谷大学の地域連携室
さらに、大谷大学の「地域連携室(コミュ・ラボ)」は、地域の活性化や子育て支援、情報発信、環境に配慮したイベントの実施など、さまざまな地域連携活動に従事しています。このような取り組みは、学生と地域住民との架け橋となり、実践的な学びの場を提供しています。
結び
大谷大学は1665年に創立された長い歴史を有し、「人間学」を根幹に、人材ではなく人物の育成を目指した教育を行っています。地域と共に成長していくこのプロジェクトは、今後も多くの成果を生み出すことが期待されています。