地域資源を生かした「さくらマイボトル岩倉五条川」
愛知県岩倉市が誇る五条川河畔の桜を贅沢に使った「さくらマイボトル岩倉五条川」が、アサヒユウアス株式会社の手によって誕生しました。このプロジェクトは、市内のイベントでノベルティとして配布されるなど、地域住民や観光客に親しまれることを目指しています。
五条川の桜は「日本のさくら名所百選」にも名を連ねる名所であり、1949年に約300本が植樹されて以来、現在は1,300本にまで増えています。魅力あふれる花見スポットですが、樹齢60~70年の老木が多く、倒木防止のために伐採・剪定されることもしばしば。そこで、伐採された桜の木を有効活用し、1,000本の専用タンブラー「さくらマイボトル岩倉五条川」が開発されました。そのデザインには、地元の著名な書道家・粟津紅花さんによるオリジナルロゴが施されています。
これまで処分される運命にあった桜の木を再利用することで、環境へ配慮した取り組みがなされています。また、このボトルは、「森のマイボトル」として2022年に登場して以来、さまざまな地域資源を活かしたデザインが展開されています。アサヒの社有林の間伐材やリサイクルポリプロピレンを使用しており、特にリサイクルポリプロピレンは株式会社メニコンのコンタクトレンズ製造時に発生する端材が活用されています。さらに、2023年5月に行われたG7広島サミットでは、「サミットバッグ」の一つとして各国の代表団に配布され、その注目を集めました。
地域の素材を使うことで、環境意識の高まりと地域振興が同時に実現されています。屋久杉や白化して死滅したサンゴを使ったボトルもシリーズ化されており、各地のユニークな素材を用いた特別なアイテムが後を絶ちません。
アサヒグループは「環境」「コミュニティ」「責任ある飲酒」「健康」「人権」の5つの重要課題に基づき、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを続けています。これに伴い、アサヒユウアスは地域のステークホルダーとの共創を重視し、魅力的な商品やサービスの開発を推進。グループ理念『Asahi Group Philosophy』に掲げられた「期待を超えるおいしさ、楽しい生活文化の創造」を目指しています。
「さくらマイボトル岩倉五条川」によって、地域のと桜の文化を次世代に引き継ぎながら、環境保全とともに、より豊かな生活文化の創造を進めることが期待されます。地域の資源が生かされることで、岩倉市の魅力が新たに発見され、さらなる発展が続いていくことでしょう。