新たな無線通信技術が登場
イー・フォース株式会社が、最新の無線通信技術に対応したソフトウェア開発キット「μC3-WLAN SDK」を発表しました。このSDKは、加賀FEI株式会社製の無線LANモジュール「WKR612AA1」に対応することで、さまざまな開発分野での活用が期待されています。
加賀FEI製「WKR612AA1」の概要
「WKR612AA1」は、NXPセミコンダクターズのIC「RW612」を搭載した無線LANモジュールです。このモジュールは、260MHzで動作するArm Cortex-M33プロセッサを内蔵し、2.4GHzと5GHz帯のデュアルバンド通信に対応しています。この特性により、高速で信頼性の高い無線通信が可能となり、IoT機器や産業機器、スマート家電等、幅広い分野で重宝されるでしょう。
μC3-WLAN SDKの特徴
今回の「μC3-WLAN SDK」は、開発者にとって極めて利便性の高いツールとなります。SDKを使用することで、WKR612AA1を搭載した無線通信機能を迅速かつ効率的に実装できるため、開発工数の削減や市場投入までの期間短縮が可能です。
主な機能
- - デュアルバンドWi-Fi® 6対応: これにより、高スループット通信が実現されます。
- - フラッシュメモリ8MB搭載: 大量のデータを扱うアプリケーションにも対応。
- - Bluetooth® 5.4への対応: 低消費電力かつ信頼性の高い短距離通信が可能です。
- - マルチプロトコル同時動作: Wi-Fi、Bluetooth、802.15.4を同時に利用することができるため、より複雑なシステムの実現が容易になります。
μC3-WLAN SDKの構成
「μC3-WLAN SDK」には、RTOS(μC3)、TCP/IP(μNet3)、セキュリティ機能など、開発に必要なすべてのソフトウェアが含まれています。このオールインワンのパッケージにより、ユーザーはWi-Fi通信を用いたIoTアプリケーションの開発を簡単かつ迅速に行えるのです。
アドバンテージ
1.
充実したテクニカルサポート: イー・フォースのエンジニアによる直接的な技術サポートが受けられ、カスタマイズも可能です。
2.
豊富な採用実績: すでに1,000を超えるプロダクトに採用されており、信頼性の高いシステム実現をサポートします。
3.
省メモリ設計: モジュールの内蔵メモリを活用する設計がされているため、ハードウェアコストの削減にも寄与します。
結論
「μC3-WLAN SDK」は、最新のWi-Fi 6技術に対応した強力なツールであり、無線通信技術の発展を大いに促進するでしょう。IoTや産業機器の開発現場での需要は高まる一方で、このSDKはそのようなニーズに応えるための理想的なソリューションとなります。開発者はこの機会に新たな技術を取り入れ、自らのプロジェクトを次のステージへと進めることが期待されています。
製品概要
- - 製品名:μC3-WLAN SDK
- - 対応モジュール:WKR612AA1(加賀FEI製)
- - 搭載チップ:RW612(NXPセミコンダクター社製)
- - 主な対応規格:Wi-Fi® 6
詳細については
こちらのリンクをご覧ください。