鶴来現代美術祭展
2024-09-23 13:00:38

日本のアートフェス発祥「鶴来現代美術祭」の記憶を再考する展示開催

日本のアートフェス発祥の地「鶴来現代美術祭」アーカイブ展がスタート



2024年9月21日、石川県白山市鶴来地区にあるうらら館で、「鶴来現代美術祭」アーカイブ展が始まりました。この展覧会は、1991年から1999年まで開催された日本の芸術祭の原点とも言える「鶴来現代美術祭」を再考する重要な機会を提供します。

鶴来現代美術祭とは



鶴来現代美術祭は、町全体を舞台にした大規模な展覧会であり、地元の商工会青年会が主催し、国際的に著名なキュレーターであるヤン・フート氏が企画に関与していました。この美術祭は、当時の地元のアーティストや海外から招かれたアーティストたちが、地域の企業と協力して作品を制作する形式で展開されていました。

美術祭では、村上隆をはじめとする若いアーティストたちが活躍し、地域にアートを根付かせる先駆的試みがなされました。商工会青年会が中心となって運営を行ったため、アートの専門家がいない状況でも、地元の力で企画や運営が行われた点が特色です。この活動は、現在の地域アートプロジェクトの先駆けともなり、全国的に注目されるようになりました。

アーカイブ展の内容



本展では、鶴来現代美術祭に関する資料や、2015年に撮影された当時の関係者へのインタビュー映像が展示されます。特に注目すべきは、地元出身のアーティスト坂野充学が約30年前の美術祭の記憶をアーカイブし、保存・共有してきた業績とその成果です。

また、展示では、鶴来現代美術祭の初回となる「ヤン・フート IN 鶴来」の映像や、当時の運営メンバーが制作したアートの記録、さらには玉石混交なアート作品が展示される予定です。これにより、当時の地域とアートの関わりがどのように展開されてきたのかを深く考察することができます。

地域とアートの未来



鶴来現代美術祭のアーカイブ展は、地域住民とアーティストの交流の場としても機能しています。展示されている非公式の作品やドローイングは、アーティストたちが地元の商工会青年部に感謝の意を示すために残したものであり、商業的価値よりも地域への愛と関わりを反映しています。

このアーカイブ展は、地域に根ざしたアート活動の重要性を再確認させるものであり、発酵文化芸術祭と連携して行われている多様なアートイベントの一環ともなっています。今後も地域の特性を活かしたアートのあり方を模索し、それを全国・国際的に発信していくことが期待されます。

開催概要



この特別なアーカイブ展は、2024年9月21日から12月8日までの期間、うらら館で開催されます。開館時間は10:00から16:00までで、不定休となっています。地域のアート史を振り返り、未来への新たな可能性を探る素晴らしい機会です。ぜひ足を運んで、アートと地域の関係を体感してください。


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