農家の直売所事業が過去最高を更新
株式会社農業総合研究所が、2025年8月期に年間流通総額172.3億円を突破し、「農家の直売所事業」と「産直事業」の両方で過去最高を記録しました。本記事では、この成果を生んだ背景や企業のビジョンについて詳しくご紹介します。
年間流通総額の詳細
2025年8月期の年間流通総額は、172.3億円で前年同期比で109.6%の増加を示しています。これに対し、「農家の直売所事業」は144.4億円、「産直事業」は27.9億円に達し、いずれもこれまでの最高値を更新しました。前年(2024年8月期)の最高額は157.1億円でしたので、さらに成長したことが分かります。
成果を支えた要因
この素晴らしい成果を支えた要因は大きく分けて3つあります。
1. 地道な営業活動の成果
生産者や取引先のスーパーとの継続的な営業活動が功を奏しました。季節ごとの品目のバランスを考えた農産物の集荷や新規顧客の獲得、催事での売場拡大が成功しました。加えて、消費者に魅力的な売場を作ることができたことも、商品回転率の向上に寄与しました。
2. 相場高の継続
年間を通じて青果物の相場が高水準で推移したことも、業績向上の要因の一つです。平年比を上回る価格で売れることは、農業事業にとって安定した収益を確保する助けとなりました。
3. 産直委託モデルの拡大
産直委託モデルの採用が進んだ点も今期の成功に繋がりました。複数のスーパーで同モデルが導入され、産直事業の流通総額が増加したことは、企業の成長戦略が実を結んだ証と言えるでしょう。
企業のビジョン
株式会社農業総合研究所は、「持続可能な農産業を実現し、生活者を豊かにする」というビジョンのもと、全国および世界に向けた農業の存続を目指しています。約10,000人の生産者と、都市部を中心とした約2,000店舗の小売店をITで直接繋げ、情報、物流、決済のプラットフォームを構築し、農産物の産地直送販売を実現する「農家の直売所事業」や、農産物をブランディングしてスーパーで販売する「産直事業」を展開しています。
このように、株式会社農業総合研究所の取り組みは、農業の発展だけでなく、消費者に対して新鮮で高品質な農産物を提供する重要な役割を果たしています。今後も持続可能な農業と生活者の豊かな未来に向けて、さらなる成長が期待されます。
会社情報
株式会社農業総合研究所(JPX証券コード3541)は、和歌山県和歌山市に本社を構える企業で、農業の未来を切り開くリーディングカンパニーとして知られています。