医療現場の新たな一歩
2025年9月11日、株式会社南江堂は、在宅医療に対応する電子カルテシステム「movacal.net」を提供するNTTプレシジョンメディシンと新しい連携を開始しました。この連携により、医療従事者は処方入力と同時に医薬品情報を瞬時に検索し、確認できるサービスが実現します。特に、患者の在宅医療を支えるための重要な一工程を効率化することが期待されています。
連携の背景
南江堂は1977年から医療用医薬品情報集『今日の治療薬』を刊行し、隔年ごとに改訂版を発行し続けています。この書籍は医師や薬剤師を始めとする多くの医療従事者に使用され、信頼を得てきました。近年、デジタル化が進む中、特に2023年9月には『今日の治療薬WEB』がリリースされ、医療情報への迅速なアクセスが求められています。多くの医療機関から「電子カルテ上で直接参照したい」という要望を受け、今回の連携が実現しました。
新サービスの特長
1. ワンクリックでの情報参照
医療従事者は、処方入力画面からワンクリックで『今日の治療薬WEB』にアクセスし、薬剤情報を簡単に確認できます。これにより、添付文書からの必要な情報だけでなく、臨床現場で欠かせない「腎機能に影響を与える投与量」や、「小児への用法用量」、「妊婦や授乳中の患者に対するリスク分類」なども直接参照可能です。
2. 業務の効率化
この連携により、医療従事者は見込まれる業務時間の短縮が図れ、1つのクリニックで年間約5.6時間の時間短縮が可能となるでしょう。また、従来の書籍利用に加え、電子カルテの効率的な利用が見込まれており、同効薬の比較や各領域の解説も一画面で確認できるようになります。
3. 手軽な申し込みとフレキシブルな利用体系
このサービスは、モバカルネットのサービス変更画面から簡単に申し込むことができ、利用人数に応じた月額課金制を採用しているため、必要に応じて人数を柔軟に調整することが可能です。
今後の展望
南江堂は、今後も『今日の治療薬WEB』の利便性向上に努め、医療現場に求められる信頼性の高い情報をタイムリーに届けられるように取り組んでいきます。電子カルテとの連携によって、診療の質と効率を一層向上させることを目指します。
お問い合わせ先
株式会社南江堂 営業部
担当: 宇野澤英朋
Email:
[email protected]
この新しいサービスは、在宅医療の現場での手間を大幅に削減し、患者さんに対してはより質の高い医療が提供できるようになることが期待されます。デジタル化による医療の進化は、これからの医療をさらに充実させていくことでしょう。