経理AI「Deep Dean」
2025-05-02 11:23:11

経理特化型AI「Deep Dean」、公認会計士試験で全科目満点を達成

経理特化型AI「Deep Dean」が快挙達成



ファーストアカウンティング株式会社が開発した経理・税務・会計特化型AI「Deep Dean」が、日本の公認会計士試験短答式試験において全科目満点を記録しました。この結果は、今後の経理業務におけるAIの可能性を大きく引き上げるものと期待されています。

実績の背景



「Deep Dean」は、USCPA(米国公認会計士)の過去問題においても優秀な成績を残しており、今回の日本の公認会計士試験問題においても、新たに習得した日本の法律や会計基準を反映させた結果、全科目で100%の正答率を達成しました。特に難易度の高い簿記処理や連結会計に関する問題でも高い精度を示したことが注目されています。

公認会計士試験の難しさ



一般的に、公認会計士試験は「短答式試験」と「論文式試験」の2段階からなり、合格のためには1500時間以上の勉強が必要だと言われています。また、合格率は15〜20%と非常に厳しいもので、このような高難度の試験でAIが満点を取るというのは極めて珍しいことです。今回の検証では、最近の試験を模して公開過去問題を使いました。通常、試験時間は300分ですが、「Deep Dean」は約40分で全問題を解くことができました。一方、他の先端的AIモデルであるOpenAI o3は約140分かかりました。

AIの優位性



「Deep Dean」は、専門的な知識である財務会計論、管理会計論、監査論、企業法を完全に理解しており、他のAIと比較しても明確な性能の優位性を持つことが示されました。AIの高い正確性と汎用性は、経理業務の高度化を図る上で大きな期待を寄せられています。

「Deep Dean」の特性と未来



このAIは、企業の実際の財務諸表作成や監査業務、複雑な連結会計処理の自動化といった実務的な課題に対応するために、さらに改善を進めていくとされています。将来的には、AIによる経理のシンギュラリティを実現し、人材不足の弁解を超えて、経理業務の効率化を図ることが目標です。

ファーストアカウンティングの社長である森啓太郎氏は、「Deep Dean」の検証結果を通じて、同AIが経理業務で人間を超える可能性を秘めていることを力強く表現しています。経理パーソンがより戦略的な業務に専念できる未来を築くことが、企業にとっての新たな挑戦です。

ファーストアカウンティングの取り組み



ファーストアカウンティングは、生成AIやコンピュータービジョンを用いて、多くの企業の経理部門に自社開発したサービスを提供しています。「経理シンギュラリティ」の実現を目指し、経理業務の自動化・効率化へ挑んでいます。今後もその研究開発を通じ、持続的に進化し続けることでしょう。

今回の「Deep Dean」の成功は、新たな経理業務の未来を示す重要な一歩といえるでしょう。この先、ますます高度化する経理業務において、AIの活用がどう展開されるのか、目が離せません。


画像1

会社情報

会社名
ファーストアカウンティング株式会社
住所
東京都港区芝公園2-4-1芝パークビルA館 3階
電話番号

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。