兼松株式会社が農業・食品GX推進のコンソーシアムに参加

兼松株式会社が農業・食品GXの強化へ

兼松株式会社は、このたび「農業・食品GX」のさらなる強化を目指して、農林中央金庫が主催する「インセッティングコンソーシアム」に参加することを決定いたしました。この取り組みは、企業が自社のバリューチェーンにおける間接的な温室効果ガス排出、すなわち「スコープ3」の削減に向けて投資や支援を行うことで、温室効果ガス削減や自然環境の回復を実現することを目的としています。

インセッティングコンソーシアムは、国内でのインセッティングの普及を進めるため、企業や関連機関の参加を呼びかけています。今後、新たに設立されるワーキンググループや日本の商習慣に合ったガイドラインを策定することで、スコープ3の削減をより効果的に実現していく予定です。また、この取り組みを通じて生産者の所得向上や農業・食品バリューチェーン全体におけるカーボンニュートラル化を目指しています。

兼松株式会社は、最近発表した中期経営計画「integration 1.1」において、GXを重要なターゲットの一つとして位置付けており、農業・食品GXの推進に力を入れています。これまでの取り組みでは、バイオ炭や環境に配慮した米、牛のメタン削減用の飼料を用いて、川下企業に対して「カーボンインセット」という仕組みを通じてGHG削減を行ってきました。このアプローチでは、生産品とその環境価値を一体化して提供することで、持続可能な農業と食品生産の実現を目指しています。

この度のインセッティングコンソーシアムへの参画にあたっては、さらにカーボンインセットの実践を広げていく意欲があったためです。今後は、農業・食品バリューチェーンに関わる多くの企業と連携し、情報共有や議論を行いながらインセッティングの普及に努めていきます。これにより、業界全体での温室効果ガス排出量の削減と、持続可能な未来への貢献を目指します。

兼松株式会社は、自社の取り組みを通じて、農業や食品産業の持続可能性を高めるだけでなく、より良い社会の実現に寄与することを目指しています。今後の活動がどのように展開されていくのか、注目が集まります。